「三菱 ランサーエボリューション」の名を知らしめるきっかけとなった“3代目”/ランエボ 23年間の軌跡
ランエボファンに贈ります!
1992年に発売開始した三菱の名車「ランサーエボリューション」が、特別仕様車「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の発売を最後に23年の歴史に幕を閉じました。
そこで「ランエボ23年間の軌跡」と称して、その歴史を初代モデルからファイナルエディションまで振り返ります。
今回ご紹介するのは1995年に登場し、10,080台が販売された「ランサーエボリューションIII」です。
LANCER EVOLUTION III (1995年2月発売)
ランエボIIIは、年々ハイスピード化するWRCでの戦闘力を高めるため、空力性能の向上を中心とした改良を施しました。
フロントバンパー、フロントエアダム、サイドエアダム、リアサイドエアダム、リアスポイラー&リアウィッカーのデザインを一新して、ダウンフォースを増大させています。
フロントバンパーは開口部を拡大してエンジンの冷却性能を向上させ、フロントエアダムにはエアダクトを設けてブレーキとトランスファーの冷却性能を高めました。これらのアイテムはWRCで大きな成果を発揮するとともに、この迫力あるスタイリングが多くのファンを魅了し、「ランサーエボリューション」の名を広く知らしめるきっかけとなりました。
エンジンは、圧縮比を高めてターボチャージャーのコンプレッサー形状を見直し、メインマフラーの排圧低減などにより、最高出力を10PSアップの270PSとしています。
また、後に「ランサーエボリューション」の象徴とされたボディカラー『ダンデライオンイエロー』が設定され、好評を博しました。
WRCでは1995年の第4戦ツール・ド・コルスから1996年第9戦カタルニアまで参戦し、1996年にトミー・マキネンが三菱自動車にとって初のドライバーズチャンピオンを獲得しています。
■ランサーエボリューションIII 改良点
・フロントバンパー開口部の大型化
・フロントエアダム大型化
・ブレーキ冷却用ダクト、トランスファ冷却ダクト新設
・サイドエアダム大型化
・リアスポイラーおよびウイッカー大型化
・エンジン圧縮比を8.5→9.0へと変更
・インタークーラー冷却用ノズル1本→2本に増加
・最高出力10PSアップ(270PS/6250rpm)
この記事にコメントする