本山哲、3年半ぶりに掴んだ勝利「最多勝をかけた立川との勝負も面白かった」【スーパーGT 第3戦タイ】

再び最多勝に!帝王本山が帰ってきた!

スーパーGT2015 第3戦 タイ

6月21日、タイにあるチャン・インターナショナル・サーキットにおいて、スーパーGT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝レースが行なわれ、GT500クラスは#46 S Road MOLA GT-Rの本山哲/柳田真孝組が予選3位から逆転優勝を果たした。

本山哲は今回の優勝によりGT500クラスでの通算勝利数を16回に伸ばし、これまで最多勝トップであった立川祐路に並んだ。

スーパーGT2015 第3戦 タイ

自身のツイッターでは「勝ったーー!!」と速報でのつぶやきに加え、「スーパーGTタイ 最多勝をかけた立川との勝負も面白かったし、久しぶりに勝てて嬉しかった。モーラで初、まーと初、そして実はミシュランで初の優勝でした!サポートしてくれる皆さんに感謝です。本当にありがとうございました!!」と感謝の思いを綴った。

ツイッターで記入できる文字数はわずか140文字。そんな限られた短いメッセージの中にも、“喜び”はもちろんのことだが、これまでの“苦労”や“思い”が込められていた。

中でも「実はミシュランで初の優勝でした!」というコメントに注目したい。というのも2010年、本山がドライブする日産GT-R(23号車)はこれまで履いてきた“ブリヂストンタイヤ”から“ミシュランタイヤ”にチェンジ。500クラスのマシンはブリヂストンを採用するチームが多い中でのこのチャレンジ。速さをみせつけるものの、“優勝”という結果には結びつかなかった。

そして今回掴んだ勝利。新たなチャレンジを始めた2010年から、5年後にミシュランタイヤで悲願の初優勝*となった。その喜びはひとしおだろう。

※2011年にはブリヂストンタイヤで3度優勝している

スーパーGT2015 第3戦 タイ

日産・レクサス両メーカーのエース級の対決がとにかく熱かった!

決勝レースは荒れることもなく、クリーンなスタートとなり、各ドライバーはまずはスターティンググリッドのポジションをキープする形で66周のレースが始まった。

そんな中、ハイペースで後続を引き離しにかかったのはポールスターとの#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)だ。しかし、#36 PETRONAS TOM’SRC F(ジェームス・ロシター)、#46 S Road MOLA GT-R(本山哲)、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)、そして#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也)という集団もトップを追いかけ、手に汗を握るような展開の中、レースは進んでいった。

スーパーGT2015 第3戦 タイ

4周目にはS Road MOLA GT-RがPETRONAS TOM’S RC Fをかわして2番手に浮上。3秒ほど先を行くトップを走るZENT CERUMO RC Fを追い上げていく。

その後、PETRONAS TOM’S RC FとEpson NSX CONCEPT-GTが絡んで、Epsonがスピン。ここに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT (オリバー・ターベイ)が接触。この2台は順位を大きく順位を落とした。

速さで勝るS Road MOLA GT-Rは19周目にはトップのZENT CERUMO RC Fの背後につける。

ここからGT-Rの本山、RC Fの立川というGT最多勝を争う両メーカーのエース級の対決が始まる。25周目に一端は本山が前に出るが、立川も食い下がり、29周目には本山がGT300詰まる隙を見事について、再度トップを奪還。そして34周目にはまた本山がトップに立つという好バトルを展開する。

本山が再度トップに立って4周目には、1、2番手揃ってピットイン。先行する#46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝)、追う#38 ZENT CERUMO RC F(石浦宏明)で戦闘が再開。だが、わずか5周後、ブレーキにトラブルを抱えたZENT CERUMO RC Fは自らマシンをコース外に出す。

これでS Road MOLA GT-Rの後方は一気に15秒後方の#36 PETRONAS TOM’S RC F(伊藤大輔)となった。

トップでステアリングを引き継いだ柳田はその後快走を見せ、2位以下を引き離し後を行く#6 ENEOS SUSTINA RC Fを7.931秒引き離しトップでチェッカーを受けた。

スーパーGT2015 第3戦 タイ

リザルト

(1)#46  S Road MOLA GT-R

(2)#6 ENEOS SUSTINA RC F

(3)#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT

(4)#12 カルソニック IMPUL GT-R

(5)#1 MOTUL AUTECH GT-R

(6)#37 KeePer TOM’S RC F

(7)#39 DENSO KOBELCO SARD RC F

(8)#36 PETRONAS TOM’S RC F

(9)#19 WedsSport ADVAN RC F

(10)#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT

(11)#64 Epson NSX CONCEPT-GT

(-)#38 ZENT CERUMO RC F

(-)#8 ARTA NSX CONCEPT-GT

(-)#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT

(-)#24 D’station ADVAN GT-R

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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