“父はラリードライバー!”DNAを受け継ぐ2人の若手ドライバーをトヨタが育成

新井大輝選手・勝田貴元選手 【TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム育成ドライバー】
フィンランドで行われた2次選考の様子新井大輝選手・勝田貴元選手 【TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム育成ドライバー】

TOYOTA GAZOO Racingは、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するプログラム「TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム」のドライバー2名を発表した。

今回選ばれたのは新井大輝選手と勝田貴元選手。なんと共に父親がラリードライバーだというのだから驚きだ。

これまでの経歴としては、新井選手は全日本ラリー選手権などに参戦、また、勝田選手はF3でのチャンピオン経験があり舞台をサーキットからラリー(公道)へと移すこととなった。

トヨタは2015年1月、「FIA世界ラリー選手権(WRC)」に2017年より「ヤリス(ヴィッツ)」をベースとしたマシンで参戦することを正式に発表している。それを踏まえ、「今回発表となった2人のドライバーの採用はあるのか?」という記者の問いに、トヨタモータースポーツマーケティング部の堀川氏は「その思いはもちろんあります。しかし、WRC世界選手権というところで、2017年の時点で2人の実力がどうなっているか、ということを含めた全体的な話になると思います」と答えた。

父親のDNAを引き継ぎ、将来日本のラリー界の新世代を築いていくであろう2人が意気込みを語った。

新井大輝選手のコメント

新井大輝選手【TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム育成ドライバー】

もともと運転が好きで、過去に友達に薦められたことがきっかけで群馬県ラリーに参戦しました。そこで1人ではなく、周りの人と走ってみてラリーの楽しさを知りました。これまで全日本などに参戦してまだ2年目ですが、これからも常に自分のベストを尽くせるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

勝田貴元選手のコメント

勝田貴元選手【TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム育成ドライバー】

12歳からレーシングカートを始め、そこからFCJ、F3とステップしてきました。父と祖父がラリードライバーということもあり、ラリーには興味がありましたが、昨年ラリーにスポット参戦し改めてラリーの魅力にはまりました。

今回こうして選考していただけて、とても感謝しています。今後に向けての目標は、WRCに参戦して日本人初の世界チャンピオンを取りたいです。目標達成のために自分のできることをやっていきたい。こうして作っていただいた良い環境を活かして、精一杯自分の力を出し切って、結果で応えられるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム

フィンランドで行われた2次選考の様子

同プログラムは、カテゴリーを問わずJAF公認競技に参戦経験のある26歳以下(2015年4月1日時点)の若手ドライバーを対象に、2月19日から公募を開始し、公募最終日の3月9日までに71名の応募があった。

書類選考による1次選考を通過した7名のうち4名が、4月末~5月初めにかけてフィンランドにおいて行われた2次選考に参加。世界のトップアスリートも利用するスポーツ機関での体力テスト・心理テストに加え、ラリークロストラックおよび林道でのドライビングテストを実施し、トミ・マキネン氏をはじめとする講師陣が総合的に判断した結果、新井選手と勝田選手が選ばれた。

今後は、トミ・マキネン氏に加えミッコ・ヒルボネン氏ほか複数のフィンランド講師の協力を得て、6月末よりフィンランドにおいてトレーニングを開始する予定だ。

今年度は、フィンランド国内選手権、ポーランド国内選手権へのスポット参戦など、トレーニングとともに実戦の機会を提供する。なお、国内では“Team TOYOTA GAZOO Racing”のドライバーとして全日本ラリーへも参戦を予定している。

フィンランドで行われた2次選考の様子フィンランドで行われた2次選考の様子フィンランドで行われた2次選考の様子フィンランドで行われた2次選考の様子フィンランドで行われた2次選考の様子

▼プロフィール

新井 大輝 / あらい ひろき

年齢 21歳(1993年8月2日生)

【経歴】

2013年

ラリーデビュー

全日本ラリー選手権オープンクラス出場

FIAアジア・パシフィックラリー選手権

「ラリー北海道」出場

2014年 

全日本ラリー選手権JN6クラス出場

オーストリア国内ラリー選手権2戦出場

勝田 貴元 / かつた たかもと

22歳(1993年3月17日生)

【経歴】

2005年

カートデビュー

2007年

全日本ジュニアカート選手権シリーズ2位

マカオで開催されたYAMAHA CUPで優勝

2008年

全日本カート選手権にトヨタヤマハレーシングチームからデビュー

FTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)を受講して首席で卒業

2010年 

限定Aライセンスを取得し4輪にステップアップ

2011年 

FCJチャンピオン獲得

 2012年 

F3にステップアップすると同時に全日本ラリーにもスポット参戦開始

2013年 

F3シリーズ2位

2014年 

F3に参戦

トヨタ86で全日本ラリーに3戦出場し、第8戦でJN5クラス初優勝

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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