autoc-one.jp 記事・レポート 自動車ニュース 「WEC 第2戦 スパ6時間レース」中嶋一貴不在のトヨタ、5位と苦しい結果に

自動車ニュース 2015/5/7 14:14

「WEC 第2戦 スパ6時間レース」中嶋一貴不在のトヨタ、5位と苦しい結果に

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トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース
トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース中嶋一貴選手

FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝が5月2日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ#7 アウディ スポーツ チームヨースト(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)が優勝し、2位には18号車、3位には17号車とそれぞれポルシェが入った。

日本勢ではTOYOTA GAZOO Racingのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS040 HYBRID2号車が5位、昨年のチャンピオンクルーであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンの1号車が8位でレースを終えた。

木曜日の公式練習1回目で起こったクラッシュにより、ドライバーの中嶋一貴が脊椎を損傷。このケガにより同レースはもちろん、次戦「ル・マン24時間」への参戦は厳しいものとなった。代わりのドライバーはまだ発表になっていないが、テスト兼リザーブドライバーである小林可夢偉が濃厚か。

LMP1クラスはアクシデント続出

トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース
トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レーストヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース

予選結果でのグリッドは、ブエミがドライブする1号車が6番手、ブルツがドライブする2号車は7番手。ローリングスタートで開始された決勝では、第1コーナーでブルツが4位に躍進した。

レースの序盤、上位のLMP1グループは立て続けにアクシデントに見舞われ、そのおかげで1回目のドライバー交替が終了した時点で、TS040 HYBRIDは2台揃ってトップ6に食い込んでいた。レースが半分を消化した頃、サラザンへと交替した2号車が5位、デビッドソンの1号車はその直後に付けていた。

ところが1号車もトラブルに見舞われ、電気系のトラブルによって2度に渡ってピットで修復作業を余儀なくされ20分以上ロス。その結果、ブエミは首位から14周も遅れて14位に。その後、サラザンからマイク・コンウェイに交替した2号車は果敢な追い上げで5位に、ブエミも頑張り10位まで順位をあげた。

トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース
トヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レーストヨタレーシング/WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース

6時間が過ぎてレースがチェッカーフラッグと共に終了。2号車はトラブルに見舞われることなく5位に入ったが、1号車は8位という結果に終わった。

このレースの結果を受けて、TOYOTA GAZOO Racingは選手権ポイントで20点を獲得し、マニュファクチャラー選手権で3位となった。また、ドライバーズ選手権ではブルツ、サラザン、コンウェイが22点で3位、デビッドソンとブエミが19点で4位につけている。

TOYOTA GAZOO Racingの次のレースは6月13日(土)~14日(日)に行われる伝統の「ル・マン24時間レース」。このレースに向けてTS040 HYBRIDは性能向上を目指すとしている。その成果を試すのは、5月31日(日)に行われるル・マン・テストデー。多くのファンの期待に応えるべく、TOYOTA GAZOO Racingはル・マン24時間レースに挑む。

決勝レース

TS040 HYBRID 1号車

ドライバー:アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ

決勝レース : 8位 162周 ピットストップ:9回

グリッド : 6番手

最速ラップ : 1分59秒528

TS040 HYBRID 2号車 

ドライバー:アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ

決勝レース : 5位 173周 ピットストップ:7回

グリッド : 7番手

最速ラップ : 2分00秒170

各コメント

▼佐藤俊男 チーム代表

「今回はタフなレースでした。特に中嶋一貴選手のためにも、もっと良い結果を望んでいましたが残念です。シルバーストーンと同様に昨年に比べ、ラップタイムは速くなっていましたが、より成果を発揮したアウディやポルシェに挑むには、十分ではありませんでした。激闘の末、勝利したアウディを称えたいと思います。ライバルとのタイムギャップ同様に技術的問題も究明したいと思います。ル・マン仕様の開発に全力を傾注します」

【1号車】

▼アンソニー・デビッドソン

「一貴のクラッシュに始まる、色々と難題のあった#1にとって、残念な一日になってしまいました。いくつかの技術的な問題もあり、我々にとっては忘れたい週末となりました。次戦はシーズンで最も重要なレースなので、更なるパフォーマンスを発揮するために集中します」

▼セバスチャン・ブエミ

「これまで続いて来た表彰台記録も途切れ、正直なところ我々にとって最悪の週末になってしまいました。決勝レースでは問題があり、速さが足りませんでした。ケルンへ戻って分析を行い、ル・マンに向けてラップタイムを向上すべくベストを尽くさなくてはなりません」

▼中嶋一貴

「最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します。彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています。残念ながら、レントゲン写真を見る限り、私の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今私に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです。アクシデントについてはあまり語れることはありません。私はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした」

【2号車】

▼アレックス・ブルツ 

「ペースを保つのが難しく、タフなレースでした。コース上でのバトルは楽しかったし、全体的に見れば、WECの観客にとって非常にエキサイティングなレースだったとは思いますが、我々は上位争いに加わることが出来ませんでした。チームと共に、これから何を改善出来るのかを究明し努力する必要があります」

▼ステファン・サラザン 

「恐れていた通り、厳しい一日になってしまいました。アウディとポルシェは非常に速く、躍進を遂げていました。たとえ我々が同様に改善したとしても、まだ遅れを取るかもしれません。ル・マンに向けて、残された一か月で、懸命に改善をしなければなりません」

▼マイク・コンウェイ 

「我々は最善を尽くしましたが5位という結果でした。何ポイントかは獲得出来ましたが、次戦はシーズン最大のル・マン24時間レースです。我々は、改善に全力を尽くして、最も戦闘力のあるパッケージを準備しなくてはなりません」

リザルト(LMP1クラス上位8台)

(1)#7 アウディ スポーツ チームヨースト(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)

(2)#18 ポルシェ チーム(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ)

(3)# 17 ポルシェ チーム(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー)

(4)#9 アウディ スポーツ チームヨースト(フィリップ・アルバカーキ/マルコ・ボナノミ/レネ・ラスト)

(5)#2 TOYOTA GAZOO Racing(アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)

(6)#19 ポルシェ チーム(ニコ・ヒュルケンベルグ/アール・バンバー/ニック・タンディ)

(7)#8 アウディ スポーツ チームヨースト(ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス)

(8)#1 TOYOTA GAZOO Racing(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)

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