【WEC 2015】Are You Ready?ついに今週末開幕!トヨタが“ディフェンディング王者”として必勝態勢で挑む!

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング
世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

トヨタレーシングは、日本の自動車メーカーとして初めて世界耐久選手権(WEC)を制したチャンピオンチームとして、4月12日に行われる『2015年WEC開幕戦 シルバーストーン6時間レース』に2台体制で参戦する。冬のオフシーズンに行われたテストを順調にこなし、新しいシーズンに向けてチームはタイトル死守へと全力で臨む。

昨シーズン、トヨタレーシングは幸先良く開幕戦シルバーストーン戦を1,2位で飾り、その勝利を皮切りに全8戦中5勝を成し遂げた。その主役である「TS040 HYBRID」は、省エネルギー規則が施行された新時代のモータースポーツにおける最高性能のレースカーであることを証明した。

しかし、今シーズンはLMP1クラスで戦うアウディ、ポルシェ、トヨタの3メーカーは、いずれも性能を向上させて参戦。WEC史上かつてない激戦が予想される。

レース・スケジュールは4月10日(金)に90分の公式練習が2セッション(11時55分、15時55分)行われ、翌11日(土)に最終公式練習セッション(9時)、続いて公式予選(12時30分)が行われる。決勝レースは12日(日)正午(日本時間20時)にスタートを切る。

トヨタ1号車は中嶋一貴を迎え必勝態勢で挑む!

2014年にWECドライバーズタイトルを獲得したトヨタレーシングのアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、開幕戦から新しいチームメイト中嶋一貴を加え、TS040 HYBRID 1号車で開幕戦に挑む。また、デビッドソンとブエミは、1905年以来、タツィオ・ヌボラーリ、スターリング・モス、グラハム・ヒルら偉大なイギリス人ドライバーが獲得して来た伝統ある王室自動車クラブ(RAC)国際ツーリストトロフィー*の保守にも挑むこととなる。

(* シルバーストーンで開催される世界的ツーリングカーレースの勝者に与えられ、2013年からWECの優勝ドライバーに与えられている)

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トヨタ2号車は新たにマイク・コンウェイが加入!

TS040 HYBRID 2号車は、今年からアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンにマイク・コンウェイが正式に加わる形となる。コンウェイはすでに昨年彼らとチームを組んで3戦を戦い、バーレーンで勝利を挙げている。イギリス人のコンウェイが加わることで、TS040 HYBRIDは2台ともイギリス人ドライバーが走る事になり、シルバーストーンでは自国のファンの大きな声援を得ることになるだろう。

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

2015年仕様 TS040 HYBRID

TS040 HYBRIDは昨年仕様から大幅な改良が施され、動力性能と信頼性向上、更に軽量化のために80%の部品が新しく設計し直された。パワートレインは昨年と比べて信頼性を向上した上に、6MJのハイブリッドエネルギーを使用し、1000馬力を越える出力を誇りる。空力性能にも当然磨きをかけ、ハイダウンフォース、ローダウンフォースの2仕様を準備している。

高速コーナーの多いシルバーストーンにはハイダウンフォース仕様が持ち込まれる。このハイ、ロー2つのダウンフォース仕様は、3月末にポールリカールで行われたWEC合同テストで試走、満足のいくデータが得られているだけに期待がかかる。

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TMG新社長 佐藤俊男氏になり初めてのレース

シルバーストーン6時間レースはトヨタ・レーシングにとって新しいスタートとも言える。これまでトヨタ・レーシングWECプログラムを牽引してきた木下美明TMG社長が4月1日付けで日本に帰国、後継の佐藤俊男TMG新社長のもとでの初めてのレースとなるからだ。とはいえ、このレースには木下前社長も来場し、佐藤新社長に指揮権の引き継ぎを行う。

▼各コメント

佐藤俊男氏(チーム代表)

「トヨタ・レーシングの一員として最初のレースを迎えるにあたり、とても興奮しています。木下さんとケルンのTMGスタッフ全員から歓待を受け、声援をもらうことが出来ました。今週末、WECのレースウィークという強烈な経験が出来ることを楽しみにしています。私は新しい役割を任されることとなりましたが、何年も前からチームの進化を見守って来ており、チーム代表になることは大きな名誉と思っています。毎年我々は強さを増しており、それは今年も変わらないはずです。勿論、今季も手強いライバルからの挑戦を受けるでしょう。しかし、我々は着実に努力を重ねて来ており、間違いなく更に厳しくなるであろうシーズンへ向け、必要な準備は出来ていると信じています。まずは目前に迫った開幕戦シルバーストーンで、新しいTS040 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出し、最高のシーズンへとスタートを切るために集中しなくてはなりません」

アンソニー・デビッドソン選手 (#1 TS040 HYBRID)

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

「シルバーストーンは素晴らしいコースで、いつも最高の観客が応援してくれます。それだけに戻れることに興奮し、地元のファンの前で素晴らしい戦いを見せられればと思っています。初めてワールドチャンピオンとしてレースをスタート出来るというのは素晴らしいことで、ゼッケン1のTS040 HYBRIDをドライブするのは最高の気分でしょう。シルバーストーンでその姿を披露出来ることは誇らしく、ゼッケン1を守ることが今年の目標なので、良いスタートが切れればと思っています。セバスチャンと私は昨年、シルバーストーン6時間レースの勝者に送られるツーリストトロフィーも獲得しましたが、モータースポーツ界で最古のトロフィーであるこれを防衛するという意味でも、重要な週末になるでしょう」

セバスチャン・ブエミ選手 (#1 TS040 HYBRID)

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

「シルバーストーンでのレースを予測するのはいつも簡単ではありません。4月の天候は変わりやすく、何が起こるか分かりません。昨年我々は1-2フィニッシュを達成したので、今年もその再現が出来ればと思いますが、ライバルとの相対関係が分からないので、それを予測するには早過ぎます。ゼッケン1を着けてスタートするのは素晴らしい気分です。それは昨年我々が成し遂げた大きな成果を示したものですが、既に過去のことであり、来年もゼッケン1が維持出来るように全力を尽くします。今年も優勝を争えることを期待しています」

中嶋一貴選手 (#1 TS040 HYBRID)

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「開幕戦は常に興味深いものです。全ての異なるマニュファクチャラーのパフォーマンスを確認出来るので、本当に楽しみにしています。シルバーストーンでのレースはエキサイティングです。良い印象を持っていますし、多くのハイスピードコーナーを持つ新しいコースレイアウトも素晴らしいものです。昨年は1-2フィニッシュという完璧な結果でシーズンをスタートすることが出来たので、今年もそれが再現出来れば最高です。我々は冬季オフシーズンもハードワークを続けて来たので、高いモチベーションとチームスピリットと共にシルバーストーンに向かいます。目標は勿論優勝です。出来る限りハードにプッシュしていくつもりです」

アレックス・ブルツ選手(#2 TS040 HYBRID)

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

「シーズンの開幕戦は、ライバルも同じですが、パフォーマンス面で我々がどのレベルにいるのか全く分かりません。タフな戦いになるとは思っていますが、再びトップ争いが出来ることを望んでいます。私はシルバーストーンをよく知っています。非常に高速で荒れた路面を持っていますが、全体的に見ればスポーツカーでのレースには最高のコースです。イギリスのファンは本当にモータースポーツ好きなので、ここに来るのはいつも良い気分です。時に気温が下がったり、風が強まったり、ウェットコンディションになることもありますが、それも英国モータースポーツの聖地であるシルバーストーンでのレースの一部です」

ステファン・サラザン選手 (#2 TS040 HYBRID)

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

「シルバーストーンに行くのを楽しみにしており、当然勝ちたいと思っています。再び1-2フィニッシュでシーズンのスタートが切れれば良いのですが、間違いなくライバルとの激戦になるでしょう。私はシルバーストーンがとても好きで、特に高速セクションは本当に楽しいです。天候は常に大きな要素となりますが、予測は困難です。難しいレースになることが多いのですが、それもシルバーストーンならではのレースといえます。アレックス、マイクと共に戦うシーズンのスタートとなる、この週末が楽しみです。我々には素晴らしいチームスピリットがあり、チームメイトは真のプロフェッショナルです」

マイク・コンウェイ選手 (#2 TS040 HYBRID)

世界耐久選手権(WEC)2015/トヨタレーシング

「シルバーストーンは私にとってホームレースなので、再びこのコースに戻るのを楽しみにしています。私自身、コースを訪れるのは2013年以来となりますが、新しいコースレイアウトは本当に楽しめると思うし、ハイスピードコーナーなど、我々のTS040 HYBRIDにとても適していると思っています。地元のファンの前で走るのはいつも素晴らしい気分です。イギリスのファンは本当に情熱的で、素晴らしい雰囲気で盛り上げてくれます。シーズンのスタートが待ちきれません。我々がどのレベルにいるのか確かなことは分かりませんが、シルバーストーンでそれは明らかになるでしょうし、出来れば我々が良い位置にいることを望んでいます」

トヨタ・レーシングのシルバーストーンでの戦績

2012年 #7 予選3番手、決勝3位

2013年 #7 予選1番手、決勝4位/#8 予選2番手、決勝3位

2014年 #7 予選1番手、決勝2位/#8 予選5番手、決勝1位

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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