【MotoGP 2015 】開幕戦カタールGP、ロッシが熱戦を制す!2位との差は僅か0.174秒!
MotoGP開幕戦が3月29日、カタール・ロサイルサーキットで決勝を行い、ヤマハのバレンティーノ・ロッシが、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾとアンドレア・イアンノーネとの息詰まる熱戦を制し、2015年の開幕戦優勝を飾った。
3列目8番グリッドからスタートしたロッシは、周回ごとに着実に順位を上げていき、11周目にはトップグループに追いつくと、ドゥカティファクトリーの2台とチームメイトのホルヘ・ロレンソを相手に白熱のバトルを繰り広げた。4台が入り乱れてのトップ争いは、やがてロッシとドヴィツィオーゾがペースを上げると、両名は一対一の真っ向勝負に持ち込んだ。
緊迫の最終ラップはロッシがドヴィツィオーゾをおさえきり、0.174秒早くチェッカーフラッグを受けた。この2台から2秒遅れてイアンノーネが3位に入り、イタリア勢が表彰台を独占した。
今回のカタールGPは、ブリヂストンの2015年スペックタイヤをレースで使用する最初の機会になったが、その素晴らしい性能はレースリザルトにもしっかりと反映された。優勝タイムの42分35秒717は、過去のカタールGPでは最も短い総レース時間で、最終ラップにロッシが記録したラップタイムは、5周目の自己ベストからわずか0.1秒差という高い水準のものであった。
2015年のシーズン第2戦は北米大陸に移動し、テキサス州オースティンでアメリカズGPが4月10日(金)から開催される。
【優勝】バレンティーノ・ロッシ選手 コメント
「今日のレースは間違いなく、僕のベストレースのひとつだと思う。スタートはあまり良くなかったけれども、少しずつ順位を回復していった。プラクティスを通じて皆ががんばってくれたおかげで、素晴らしいバイクに仕上がった。少しずつ確実に前進して最後まで諦めず、二台のドゥカティとホルヘに追いついてからは、厳しい戦いだったけれども、コースの場所によっては僕たちのほうが有利なところもあったんだ。自分自身のためにも、チームとヤマハのためにも、とてもハッピーな日になったよ」
青木信治氏 コメント(ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー)
「今日の決勝レースは、シーズン開幕を飾るにふさわしいじつにエキサイティングな内容でした。最終ラップまで続いたバレンティーノとアンドレアの優勝争いは、スリリングで手に汗握る素晴らしいバトルでした。今日のコンディションは予選と同様になり、選手たちのタイヤ選択は、フロント用がハードコンパウンド、リア用はミディアムコンパウンドに最も人気が集まるだろうと予測されました。実際に、全25選手中14名がこの選択になりました。レースで使用されたフロント用とリア用のタイヤはいずれも、22周の全周回を通じて非常に良好に作動しました。今回のレースでのハイレベルな戦いは、カタールGP史上最速の総レース時間という数字にも明確に表れています。また、レースでは大きな転倒がほとんど発生しなかったのは、我々ブリヂストンにとっても非常に良い結果になりました」
リザルト
(1)#46 バレンティーノ・ロッシ [ヤマハ]
(2)#4 アンドレア・ドヴツィオーソ [ドゥカティ]
(3)#29 アンドレア・イアンノーネ [ドゥカティ]
(4)#99 ホルヘ・ロレンソ [ヤマハ]
(5)#93 マルク・マルケス [ホンダ]
(6)#26 ダニ・ペドロサ [ホンダ]
(7)#35 カル・クラッチロー [ホンダ]
(8)#38 ブラドリー・スミス [ヤマハ]
(9)#44 ポル・エスパルガロ [ヤマハ]
(10)#68 ヨニー・エルナンデス [ドゥカティ]
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