ホンダ、新型「シビック Type R」を発表 ~「NSX」 欧州仕様車も公開~【ジュネーブショー2015】

FF最速記録更新! ニュル北コースを7分50秒で走り切った!

ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]

ホンダは、3月3日より開幕したスイス・ジュネーブモータショーで、欧州向け「ホンダ シビック」のスポーツモデルの新型「シビック TYPE R」(タイプ・アール)を発表した。

欧州向け新型シビック TYPE Rが目指したのは「歴代最高のシビック TYPE R」。「レーシングカーのような高い走行性能を発揮するモデル」として開発された。

ホンダではかねてより、ドイツ「ニュルブルクリンク」サーキット北コースのFF最速タイムを目指すと宣言しており、実際に開発車両を用いたテスト走行で、「ルノー メガーヌ R.S.(ルノースポール) トロフィーR」 が2014年6月に達成した7分54秒36を上回る、「7分50秒」のタイムで記録を塗り替えたという。

全てはニュルのために

ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]

新型シビック TYPE Rのエクステリアデザインは、ダウンフォースを高めながらドラッグ(空気抵抗)を減らすエアロダイナミクス性能を徹底して追求。スポーツモデルらしい魅力と、性能を兼ね備えたデザインとした。

パワートレインには、走りと環境性能を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」の一つとなる新開発「2.0L VTEC TURBOエンジン」を初採用。歴代TYPE Rモデルで最高となる最高出力310馬力、最大トルク400N・mを達成した。また、19インチの大径アルミホイール&タイヤ、ブレンボ社製ブレーキキャリパー&350mm径ブレーキディスクローターなど、高い動力性能を生み出すさまざまな機能を採用する。

なお欧州向け新型シビック TYPE Rは、2015年夏に欧州各国で販売を開始する予定。日本への導入計画についてはまだ発表はない。

【欧州向け新型シビック TYPE Rの主な特長】

ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]

・ 「2.0L VTEC TURBOエンジン」を初採用。新開発となるこの直列4気筒エンジンは、Honda独創のVTECに直噴技術とターボチャージャーを組み合わせることにより、最高出力310馬力、最大トルク400N・mという、歴代TYPE Rモデルで最高となる性能を発揮。また、6速マニュアルトランスミッションとの組み合わせにより、0-100km/hの加速は5.7秒、最高速度は270km/hと、FFハッチバックモデルにおいてトップレベルの走行性能を実現した。

※数値は全てホンダ測定値。

・ エクステリアデザインは、欧州シビック(5ドア)をベースに、高い走行性能に貢献する機能性と、スポーツモデルらしいアグレッシブさを備えたデザインを目指した。

ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]

・ エアロダイナミクス性能は、高速走行時の安定性と高いダウンフォース性能の実現を目指し、コンピューターによるシミュレーションや風洞施設の活用のほか、北海道・鷹栖プルービングセンターのテストコースや三重県・鈴鹿サーキット、そしてドイツ・ニュルブルクリンク北コースなど、さまざまなコースでの徹底したテスト走行を通じて開発が進められた。

・ 車体底部を平らにするように配置された整流板と、リアバンパー下部のディフューザーにより、車体下部を流れる空気を効果的に流すことで高いダウンフォースを発生させるとともに、フロントバンパー下部のスポイラーとサイドスカートがリフト(車体を上に持ち上げようとする力)を低減させた。

・ リアウイングスポイラーやフロントバンパーなど、随所においてドラッグ(空気抵抗)の低減とダウンフォースの増加に貢献するデザインとしたことで、高速走行時の安定性を生み出す。

ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]ホンダ 新型「シビック TYPE R」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]

・ 高出力を確実に路面に伝え、爽快なハンドリングを実現するため、「アダプティブダンパーシステム」を前後サスペンションに採用。また、高出力のFF車の特徴であるトルクステアを軽減する「デュアルアクシスストラットサスペンション」をフロントに採用。コーナリング時の安定性やステアリングフィールの向上を生み出す。

・ 19インチ軽量アルミホイールと235/35R19タイヤ、また、高出力による走りに対応するため、フロントブレーキにブレンボ社製4ピストンブレーキキャリパーと350mm径ドリルドディスクローターを、シビック TYPE R専用装備として採用した。

・ より爽快で本格的なスポーツ走行が可能となる「+R」モードを採用。インストルメントパネルにある「+R」ボタンを押すことで、エンジンのレスポンスや力強さ、サスペンションのダンパー性能、パワーステアリングのアシスト力などが変更され、さらに高いハンドリング性能をドライバーに提供する。

・ こうした高い走行性能の追求により、ニュルブルクリンク北コースにて開発車両で行われた走行テストにおいて、FFハッチバックモデルでトップとなる7分50秒のラップタイムを記録した。

ホンダ NSX[欧州仕様車]も同時公開

ホンダ 新型「NSX」[欧州仕様車/ジュネーブショー2015出展]
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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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