【F1開幕直前！】マクラーレン・ホンダ、“フェルナンド・アロンソ”スペシャルインタビュー 「3才の頃の夢が33歳の今、叶った」

国内モータースポーツ界を揺るがした「ホンダF1復帰」のニュース。ホンダは過去にF1に参戦していたが、2008年に経営の悪化を理由に撤退。そして2015年、念願の復帰となった。注目のドライバーには、フェルナンド・アロンソ選手と、ジェンソン・バトン選手が起用された。

2015年シーズンの幕開けは3月13日、オーストラリアで迎える。今回、ドライバーへのインタビューが実現したので2回に分けてお届けします！第2回目は、フェラーリから移籍してきたフェルナンド・アロンソ選手のインタビューです。

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Q：フェラーリをやめてなぜマクラーレン・ホンダに？

フェラーリでは5年間走ったし、まだ契約が残っていたから今年も続けることはできたけど、今回はホンダがF1に戻ってきたということで、勝てる可能性が高いと思いホンダと契約を結びました。

フェラーリにいた5年間で2位を2回取ったけど、ホンダの施設や技術を拝見し、ホンダの方がチャンピオンを獲れる可能性が高いと感じました。

そして、“ホンダの中にいたい、ホンダのロゴの付いたTシャツを着たい”と思いました。

Q:その判断は正しかったと思いますか？

正しいと思っています。私は勝ちたいと思っていて、勝つんだったらホンダだけだと思っています。

Q：マクラーレン・ホンダと聞いて何を思いますか？

セナ、プロスト時代を思い出します。まさにF1界ではマクラーレン・ホンダが席巻していました。

3才の時に父親がゴーカートを作ってくれたんですけど、それがマクラーレン・ホンダのレプリカでした。33歳になった今、2度世界チャンピオンを獲ることができました。そしてこのタイミングでホンダが復帰することになった…マクラーレン・ホンダで走ることは父の夢であり、家族、そして私の夢でした。今はレプリカじゃなくて本物に乗ることができ、私の中ではモチベーションも完璧です。私のアイドルだったセナのように走りたいです。

ホンダのグローバルブランドスローガン『The Power of Dreams』の定義そのものですね。

Q：ホンダの施設はなにがよかったですか？

技術レベルが高い、働いてる人もとてもプロフェッショナルです。

Q：セナが尊敬していた本田宗一郎氏について、何か知っていますか？

はい、とても尊敬しています。これまでモータースポーツの世界を変えた人はそういないが、宗一郎さんはその一人だと思います。

その歴史、モータースポーツに対するパッション、想いがホンダの魅力であり、ホンダ＝モータースポーツという印象を与えているのではないでしょうか。

ホンダの方々と仕事をしていると、宗一郎さんの想いを皆が承継していると感じる。モータースポーツが好きだからホンダにいるし、誇りに思っているんだなと感じます。

Q：フェラーリとマクラーレン、そしてマクラーレン・ホンダの違いは？

チームを比較すると言っても、その時々で状況が違うから簡単に比べられません。少なくとも私がマクラーレンにいた2007年の時と今のマクラーレン・ホンダは違う。

今のチームはインターナショナルで日本人が半分います。チームはとても密な感じで、先日行われたヘレスのテストは全体としていい雰囲気でした。

昨年までいたフェラーリはイタリアだから、これもまた自然と違ってきます。チーム内はとても高いポテンシャルでしたよ。

Q：2015年シリーズのビジョンは？

テストを行ったのがまだ1回だけなので、今の段階では最終的なフルポテンシャルがまだわかりません。

うちのチームはまだマシンを仕上げていく開発の最中です。他のチームは1年早くやっていて、2014年シーズンにレースをしながら問題が出て、その都度解決してきました。私達はそのプロセスを今やっている段階です。細かい問題がシーズン中に出てくると思いますが、それを一つひとつ解決して、つぶしながらやっていきます。

そして私自身は世界チャンピオンになりたいです。もちろん早くなりたいと思いますが、それがいつなのかはわかりません。

しかし“必ずチャンピオンを獲る！”自信を持って言えます。

Q：ジェンソン・バトン選手についてどう思いますか？

F1を熟知している、素晴らしいパートナーです。

2人合わせて500戦走っていることになりますが、ホンダにとって経験豊富なドライバーがいるのは重要なことだと思います。

彼がチームメイトでHAPPYです。もちろん、私自身2人のバトルを楽しみにしています。