トヨタ、首相官邸に「MIRAI(ミライ)」を納車
トヨタは1月15日、首相官邸にて政府への「MIRAI(ミライ)」納車式を行った。経産省、国交省、環境省、内閣官房に1台ずつ納車された。安倍首相は「加速が良く、静かなこのクルマに試乗し、水素社会の幕開けを実感しました」とコメントした。
MIRAIは次世代のエコカーで、水素と酸素を化学反応させて電気を作る「燃料電池」を搭載しモーターで走行する。
全長が4,890mm、全幅が1,815mmのLサイズセダンで、リアシートとトランクスペースの下側に高圧水素タンクを搭載。タンクの貯蔵性能は従来型に比べて約20%向上して、世界でトップレベルの効率を達成した。
水素と酸素を反応させて電気を生み出すFCスタックは、フロントシートの下側付近に配置。ボディの前側に搭載されたモーターを駆動して走行する。1回の水素充填によって走れる距離は実用的にも500km以上とされ、EVに比べると大幅に長い。水素の充填所要時間は約3分なので、急速充電器を使ったEVの充電時間に比べても大幅に短縮され、使い勝手はガソリンやディーゼルエンジン車に近いものとなった。価格は723万6千円(消費税込)。
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