井原慶子、女性初の快挙!アジアンルマンシリーズ第2戦で総合優勝
レーシングドライバー井原慶子は、8月29日(金)~31日(日)に静岡県の富士スピードウェイで行われた「アジアンルマンシリーズ第2戦日本ラウンド」において、中国人ドライバー、デイビッド・チェン、ホーピン・タンと共にOAKレーシング(フランス)より参戦し、総合優勝を果たした。女性ドライバーの総合優勝は、世界で行われているルマンシリーズ史上初の快挙となった。
31日(日)に行われた決勝レースでは、予選2番手から井原がスタートドライバーを務め、スタート後30分はトップを独走していたが、25周目走行中にコース上で拾った破片をもとに操舵不能のマシントラブルが起こりタイヤバリアに接触。緊急ピットインの間にライバルチームに逆転を許すもののライバルチームのピットレーンスピード違反ペナルティなど波乱含みでめまぐるしくトップが変わる展開。最後はライバルチームに競り勝ちLMP2クラス1位で総合優勝を果たした。
井原慶子選手のコメント
「WECを含めLMP(ルマンプロトカー)クラスに挑戦して3年目、やっと表彰台の一番高い所に到達できました。総合優勝は、本当にうれしいです。応援してくださったみなさんありがとうございます。実は、決勝前日の午後にチーム全員で優勝の願掛けも兼ねて富士山の7合目まで登りました。決勝は、スタートドライバーを担当してターゲットラップタイムを順調に刻んでいましたが、25ラップ目にコース上に落ちていた破片を拾って突然マシントラブルに見舞われ緊急ピットインするなど波乱のレースでした。しかしルマン24時間レースで訓練したエマージェンシーモードを駆使してピットに戻り、チームの素早い修復作業やチームメイトとの協力で再度追い上げ、富士山に全員で登ったかいあって今回はチームワークで勝利できました。シャンパンファイトが終わると、厳しい時に応援してくださった方々を思い出し、泣きそうになりましたが、10月のWEC富士で優勝するまで頑張ります。10月11日、12日に富士スピードウェイで行われるWECには、是非応援にきてください!」
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