世界ラリー選手権(WRC)、フォルクスワーゲンが今季8勝目
自動車レース(ラリー)の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第8戦「ラリー・フィンランド」が7月31日(木)~8月3日(日)にかけて開催された。
フォルクスワーゲンの「ポロ R WRC」を駆る地元フィンランドのヤリ‐マティラトバラが今季3度目となる優勝を飾った。チームはこれで今季無敗の8勝目。2013年の第10戦「ラリー・オーストラリア」以降、連勝記録を12に伸ばしている。フォルクスワーゲンは、市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦している。
「ラリー・フィンランド」は、ヘルシンキから北に約300kmの都市ユバスキラを拠点とした「グラベル(未舗装路)ラリー」。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)は26、SS距離360.94km、総走行距離1625.13kmで争われた。
ラリーは31日(木)夕方にスタート。母国イベントで気合いの入るラトバラは首位、セバスチャンオジェは僅差で総合2番手、アンドレアスミケルセンは総合6番手でそれぞれ初日を終えた。
続く8月1日(金)はラトバラが首位を堅守、オジェはひとつ順位を落としたが、ミケルセンが総合4番手に躍進。
8月2日(土)、ラトバラは総合2番手に浮上してきたオジェと僅差の戦いとなるが、最終日の8月3日(日)もそのまま首位を守り切り、今季3度目の勝利を飾った。オジェは2位、ミケルセンは4位で戦いを終えた。
ヨースト カピート氏のコメント(フォルクスワーゲン モータースポーツディレクター)
「今回の1-2位独占で、次戦ドイツでマニュファクチャラーズ選手権を獲得できる可能性が出てきました。ラトバラ選手は大きな期待と重圧がかかるなかで見事な勝利を飾ってくれたと思います」
カー#1:セバスチャン オジェ選手のコメント 【最終結果:総合2位】
「残念ながら勝つことはできませんでしたが、素晴らしいバトルをすることができたと思います。母国ラリーで勝利を挙げたヤリ‐マティ(ラトバラ)とミーカ(アンティラ)にお祝いを言いたいですね」
カー#2:ヤリ‐マティ ラトバラ選手のコメント 【最終結果:総合1位】
「2010年以来となる母国での勝利は、私たちにとって特別なものです。週末を通じてポロRWRCは完璧でした。土曜日にトラブルが出た時も、諦めず戦い続けたことがこの結果につながりました」
カー#9:アンドレアスミケルセン選手のコメント 【最終結果:総合4位】
「ラリー中盤はライバルと僅差の戦いになりましたが、無理することなく良い走りができました。結果は4位でしたが、この特別なラリーで我々のパフォーマンスを見せられたことに満足しています」
FIA世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランド最終結果
1.ヤリ‐マティ ラトバラ/ミーカ アンティラ(フォルクスワーゲン)
2.セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン)
3.クリスミーク/ポール ネイグル(シトロエン)
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