スパ24時間、ニッサンGTアカデミーチームRJNが奮闘

#35 NISSAN GT-R NISMO GT3 <ブランパン耐久シリーズ スパ24時間レース>

ニッサンGTアカデミー・チームRJNは、ブランパン耐久シリーズのスパ24時間に挑んだが、同イベントとしてはここ何年で最も厳しい展開となった。#80 NISSAN GT-R NISMO GT3のアレックス・バンコム(英国)、ウォルフガング・ライプ(ベルギー)、フローリアン・ストラウス(ドイツ)、ニック・マクミレン(米国)は、24時間に渡る手堅い走りの末に、クラス13位、総合25位でチェッカーを受けた。姉妹車の#35 NISSAN GT-Rで参戦した千代勝正(日本)、マーク・シュルツイスキー(ロシア)、ミゲール・フェイスカ(ポーランド)、柳田真孝(日本)は総合38位、Pro-AMクラス19位でレースをフィニッシュとなった。

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#80 NISSAN GT-R NISMO GT3 /#35 NISSAN GT-R NISMO GT3  <ブランパン耐久シリーズ スパ24時間レース>

#80 と#35のスタートを担当したのは、ライプと千代。60台を超えるGT3マシンがひしめく中、総合ではグリッド13番手、19番手につけていた。

レースは序盤から大きなアクシデントが発生し、セーフティカーが2台入る事態となる。#80 NISSAN GT-Rは、バンコムがオールージュを抜ける際、このドラマに巻き込まれる寸前となったが、とっさの対応でうまく切り抜けることに成功。千代は最初のスティントを走行中、バスストップ・シケインで他車と接触し、#35 NISSAN GT-Rはピットイン。ダメージを受けたサスペンションを修復するため、1時間半ガレージに留まることとなる。

セーフティカーが4回入った後、レースは21時25分に、スタブロで深刻なアクシデントを起こした#111フェラーリのドライバーを救護するために、赤旗中断。22時25分、6時間を経過した時点でレースが再開した時には、#80 NISSAN GT-Rは総合16位、クラス7位につけていた。一方、ピットストップ時間が長かった#35 NISSAN GT-Rは、総合52位、クラス25位だった。

夜景 <ブランパン耐久シリーズ スパ24時間レース>
#80 NISSAN GT-R NISMO GT3 <ブランパン耐久シリーズ スパ24時間レース>

レースが落ち着きを見せたのは、日が暮れてから。その後は大きなドラマもなく、ドライバーたちはようやくレースのペースをつかむことができるようになり、2台のNISSAN GT-Rも巻き返しを始めた。

序盤のアクシデントで#35 NISSAN GT-Rは後方からの追い上げとなったが、チームは一丸となってドライバーを支え徐々に順位を上げていく。かなり険しい道のりとなったが、途中のパンクを除けば大きなドラマはなく、#35は6時間経過時点でのクラス25位から、12時間経過時には23位、そして19位でフィニッシュとなった。

コメント

▼シュルツイスキー選手

「とてもハードなレースだということはみんな承知していました。スタートでは他車と接触するという不運があり、その後はトラブルを避けるように務め、できる限り安定した走りに務めました。去年はこのレースをフィニッシュできなかったので、私にとってはいいリザルトです。来年はもっとよくなるでしょう」

▼ライプ選手

「GT-RのGT3マシンでスパのレースに参戦するのは最高でした。予選では、余裕を持ってスーパーポールに進出できるペースを持っていることを見せることができました。私はスタートを担当しましたが、気温が高かったので暑さのためにマシンがうまく機能しませんでした。夜はダブルスティントを務めましたが、気温が低くなり、マシンは思うように走ってくれました。ブレーキのトラブルがなければおそらくPro-Amの表彰台に上がることができたと思いますが、それでもスパでのレースを心から満喫することができました」

▼柳田選手

「レース序盤は数多くのマシンが接触やコースアウト、クラッシュがあり、その中に自分達のマシンが含まれた事が悔やまれます。24時間レースは様々なハプニングがあり、それをくぐり抜け、マシンをコース上にステイさせる事がいかに重要な事かを改めて感じさせられたレースでした。マシン修復が完了してからは、チームと4人のドライバーでコンスタントに最後まで走り切る事が出来たので、その点はとても良かったと思います。今週初めて組む若いチームメイトとも走る度に情報を共有しあえた事はお互いに今後に向けて良かったと感じ、久々の海外のチームでレースをした事によって自分自身にとっても刺激的な週末でした。今回の経験をまた日本のレースに活かして頑張ります」

▼千代選手

「今回、初めて24時間レースを完走する事ができて、支えてくれたチーム全員に本当に感謝しています。レースは、序盤に不運な接触でピットでの修復を余儀なくされ、3度のタイヤバーストなど、とても過酷な展開でした。接触だけは特に注意していたので、思わぬところで後方から追突された時は、非常に残念でした。そのときは一瞬もう駄目かと思いましたが、メカニックが懸命に修理してくれている姿を見て、絶対に最後まで諦めずに走り切ると心に決めました。チームメイトの柳田さん、マークとルーキーのミゲールも素晴らしい走りで毎スティント繋いでくれて、とても頼もしかったです。結果は悔しいですが、このレースで経験出来た事を次の機会に生かして、いつかこのような大きなレースで優勝出来る様に引き続き頑張ります。今回も現地はもちろん、日本からもたくさんの応援を頂き、本当にありがとうございました」

▼ニスモのダレン・コックス氏

「私たちが参戦した中で、最も過酷な24時間レースのひとつでした。少なくとも私たちのマシンとドライバーは、無傷でフィニッシュを迎えることができました。私たちは今回のレースから、様々な教訓を得ることができました。ニスモアスリートの新人たちも走行経験を積んだので、9月に参戦するニュルブルクリンク1000kmに向けて、いい流れがつかめたと思います。とても過酷なコースですし、世界レベルのレースに参加できたのですから、今回のレースは彼らにとって素晴らしい経験になったと思います」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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