7月27日に「F1 第11戦ハンガリーGP」の決勝レースが行われた。レッドブルのダニエル・リカルドが優勝、2位にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が入った。日本人ドライバーの小林可夢偉(ケータハム)はリタイヤに終わった。
リカルドは今季2勝目を挙げ、ドライバーズ選手権3位の座を維持した。リカルドは3ストップ戦略を採り、Cinturato グリーン・インターミディエイトタイヤでスタート後、続く3スティントを全てP Zero イエロー・ソフトタイヤで走行した。
アロンソは、ピットレーンからスタートして3位でフィニッシュしたハミルトンの猛追をかわして2位の座を死守した。両者ともにインターミディエイトでスタート後、2ストップ戦略を採った。ハミルトンは、第2スティントをソフトで、最終スティントをミディアムタイヤで走行。アロンソは、最終2スティントでソフトタイヤのみを使用し、38周目に最終ピットストップを行った。したがって、アロンソはソフトタイヤで32周を走行したことになる。
各マシンがスターティンググリッドに着く直前、にわか雨が降り、各チームはスタート時に装着するタイヤとして、Cinturato ブルー・フルウェットかCinturatoグリーン・インターミ の選択を迫られることになった。グリッドに並ぶ前、フルウェットかインターミディエイトかを注意深く判断するレコノサンスラップ走行後、全ドライバーがインターミディエイトタイヤでスタートすることを選択した。
セーフティーカー導入周回中の8周目および9周目、事前に計画していた各チームの戦略は一変し、15周目までステイアウトしたマクラーレンのケビン・マグヌッセンとインターミディエイトへ交換したジェンソン・バトンを除く全ドライバーがP Zero イエロー・ソフトタイヤへ交換し、急速に乾いていくトラック上を走行した。バトンの戦略は機能せず、わずかの間首位を走行したが、最終的には10位フィニッシュとなった。
レース中に雨天用タイヤが使用されたため、2種類のドライコンパウンドの使用義務は無くなった。このため、上位勢から下位勢まで順位が絶えず入れ替わる非常にエキサイティングなレースが展開され、多様な戦略が見られた。レース中のある時点では、ミディアムとソフトが均等に使用されていた。
(1)#3 D.リカルド (レッドブル)
(2)#14 F.アロンソ (フェラーリ)
(3)#44 L.ハミルトン (メルセデス)
(4)#6 N.ロズベルグ (メルセデス)
(5)#19 F.マッサ (ウイリアムズ)
(6)#7 K.ライコネン (フェラーリ)
(7)#1 S.ベッテル (レッドブル)
(8)#77 V.ボッタス (ウイリアムズ)
(9)#25 J-E.ベルニュ (トロロッソ)
(10)#22 J.バトン (マクラーレン)
(11)#99 A.スーティル (ザウバー)
(12)#20 K.マグヌッセン (マクラーレン)
(13)#13 P.マルドナド (ロータス)
(14)#26 D.クビアト (トロロッソ)
(15)#17 J.ビアンキ (マルシャ)
(16)#4 M.チルトン (マルシャ)
(-)#21 E.グティエレス (ザウバー)
(-)#10 小林可夢偉 (ケータハム)
(-)#11 S.ペレス (Fインディア)
(-)#27 N.ヒュルケンベルグ (Fインディア)
(-)#8 R.グロージャン (ロータス)
(-)#9 M.エリクソン (ケータハム)