NISMOブランド第5弾「日産 ノートNISMO」が今秋デビューへ

量販モデル「ノート」に展開される2つのNISMOモデル、その位置付けとは

日産 ノートNISMO S[2014年秋発売予定]

日産が展開するNISMOブランドのラインナップ第5弾として、今秋また新たな仲間が加わる。その名は「ノートNISMO」だ。量販コンパクトカー「日産 ノート」に用意されるNISMOモデルは「ノート NISMO」「ノート NISMO S」の2グレード。

低燃費とスポーティ性能の両立を図った「ノート NISMO」

日産 ノートNISMO[2014年秋発売予定]
日産 ノートNISMO S 専用スポーツシート(標準装着シート)[2014年秋発売予定]

これまでのNISMOモデルは、熱狂的なモータースポーツファンや、スポーツドライビング志向のユーザーをメインターゲットとしていたが、「ノート NISMO」では、より幅広い層のユーザーに対してNISMOのモータースポーツスピリットを訴求している。

パワートレイン、車体、タイヤ、サスペンション、空力などをトータルで最適チューニングしたモデル。専用デザインの内外装が与えられる。スポーティな走りの性能を得た上で、ノート本来の低燃費性能も損なわない仕様とした。

詳細スペックについて現時点では明らかにされていないが、今回発表された広報写真ではテールゲートに標準モデル同様の「DIG-S」バッチが確認出来ることから、1.2リッタースーパーチャージャー「HR12DDR」エンジンが搭載されていることが予想される。

スポーツドライビング派のニーズに応えるチューンドモデル「ノート NISMO S」

日産 ノートNISMO S[2014年秋発売予定]
日産 ノートNISMO S インテリア(オプション装着車)[2014年秋発売予定]

いっぽうの「ノート NISMO S」では「ノート NISMO」の内容に加え、さらに専用チューンを施したエンジンと5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、NISMOがモータースポーツで培ったパフォーマンスの高さを追加。従来通りスポーツドライビング派のニーズにも応えている。

「ノート NISMO」同様に、「ノート NISMO S」のエンジン仕様の詳細などは未公表。広報写真のテールゲート付近には「DIG-S」バッチがついていない。「マーチ NISMO S」と同様に専用チューニングされた1.5リッター「HR15DE型」ノンターボエンジンが搭載されるのか、それとも更なるサプライズが待っているのだろうか。いずれにせよ期待が高まる。ちなみにマーチ NISMO S(5速MT)のスペックは、最高出力116ps(85kW)/6000rpm、最大トルク15.9kg-m(156N・m)/3600rpmとなっている。

NISMOロードカーを象徴するモデル「ノートNISMO」

NISMOブランドのラインナップは、2013年2月に発売した「ジュークNISMO」を皮切りに、「マーチ NISMO」、「フェアレディZ NISMO」、そして「NISSAN GT-R NISMO」と、コンパクトカーからSUV、スポーツカーまで幅広く展開している。また7月23日には「フェアレディZ NISMO」をマイナーチェンジしたほか、今秋には「ジューク NISMO」の新グレード「NISMO RS」を発売する予定を控えている。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)の宮谷 正一 代表取締役社長兼CEOは、『NISMOは創立30周年を迎え、今後、ロードカーラインナップをさらに拡充していく計画』だとし、『本日公開するノートはある意味で、NISMOロードカーを象徴するモデルと言えます。NISMOのDNAであるモータースポーツと最量販車種「ノート」の出会いは、”今までなかったワクワク”をより多くのお客さまにお届けする、NISMOの役割とまさに合致するからです。ノートNISMOを通して、NISMOファンの皆様に加え、新たなお客さまにNISMOスピリットを体感していただけることを期待しています。』と説明する。

またニスモビジネスオフィスの田村 宏志 チーフ・プロダクト・スペシャリストは「ノートNISMO」の特長について『”もっとどこまでも走り続けたくなるような車”を最大のコンセプトとして企画しました。コンパクトな車に上質なパフォーマンスを織り込むことで、NISMOはあなたのドライビングライフを1グレードアップいたします。』と宣言した。

日産 ノートNISMO[2014年秋発売予定]
日産 ノートNISMO S RECARO製スポーツシート(メーカーオプション装着シート)[2014年秋発売予定]日産 ノートNISMO 標準装着シート[2014年秋発売予定]

「ノート NISMO」 の特長は以下の通り。

○トータルバランスに優れた運動性能が上質なパフォーマンスを実現

NISMOがモータースポーツ活動で培ってきた技術を惜しみなく投入し、パワートレイン、車体、タイヤ、サスペンション、空力などをトータルで最適チューニングすることで、バランスの取れた優れた運動性能を実現

「NISMO S」には専用チューンを施したエンジンに5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、 低速からの力強いトルクとマニュアルならではの自在に操る快感を実現

○NISMOレッドを活かしたひと目でNISMOと分かるスタイリッシュなエクステリア

NISMO専用エンブレムに加え、専用のフロントグリル、フロントパンパー、サイドシルプロテクター、リヤバンパー、ルーフスポイラー、NISMOレッドの電動格納式リモコンカラードドアミラーを装備

○各部の高いポテンシャルを最大限に引き出す要となるボディ剛性を強化

完成車メーカーのファクトリーチューンならではの強化したボディ剛性と、スムーズなエンジンパフォーマンスが、もっとどこまでも走り続けたくなるような、心地よいドライビングを提供

○多彩なシートバリエーション

「ノート NISMO S」に標準装備、「ノート NISMO」にメーカーオプション設定の「専用スポーツシート」に加え、「ノート NISMO S」には日産とRECARO社が共同開発したNISMO専用チューニングを施した「RECARO製スポーツシート」をメーカーオプションで設定予定

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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