MotoGP 第9戦ドイツGP、マルケスが開幕から完全無欠の9連勝!

ペドロサが2位、ロレンソは3位でシーズン前半を締めくくる

2014年 MotoGP 第9戦 ドイツGP

2014年 MotoGP 第9戦ドイツグランプリは7月13日、ドイツのザクセンリンクサーキットで決勝を行い、レプソルホンダチームのM・マルケスが優勝。開幕から9連勝という偉業を成し遂げた。

12日に開催された予選は、M・マルケスが今季7度目となるポールポジションを獲得。2番グリッドにはD・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)、3番グリッドにはS・ブラドル(LCRホンダMotoGP)が入り、ドイツGPのフロントローはホンダ勢が占拠する結果となった。

ピットレーンスタートのマルケスが見事勝利を掴む

優勝:マルケス 2位ペドロサ 3位:ロレンソ/2014年 MotoGP 第9戦 ドイツGP

日曜の決勝レースは、直前に降った雨と路面状況の変化が予想外のドラマチックな展開をもたらした。

時ならぬにわか雨で路面が濡れたことにより、各選手とチームはタイヤ選択に頭を悩ませることになった。21選手がウェットタイヤでグリッドについたが、グリッド上で選手紹介などのスタート進行が行われている間に、路面は徐々に乾きはじめた。関係者一同がコースから退出して選手達がウォームアップラップへ出る直前には、路面はかなりドライコンディションに近い状況になっていた。そのため、グリッド上で7名がスリックタイヤに交換。ピットで様子を見ていた2名が、スリックタイヤを装着したマシンでウォームアップラップを行い、グリッドについた。

一方、ウェットタイヤを装着した14名の選手たちは、全員がウォームアップラップを終えると、ピットへ戻ってスリックタイヤを装着したマシンに乗り換えたため、スターティンググリッドについたマシンは9台のみで、14台がピットレーンスタートになるという前代未聞の事態になった。

この混沌としたスタートのなか、ピットレーンからスタートしたマルケスは序盤数周で次々とオーバーテイクを続け、6周目にはトップに立つ。路面状況は依然として完璧な状態ではなかったものの、マルケスは2013年のレースで自身が記録したタイムよりも速いペースで周回していった。ちなみに、彼が21周目に記録したファステストラップ(1'22.037)は、レース中のサーキットレコードラップ(1'21.846:D・ペドロサ:2011年)と比較してもわずか0.2秒の差にすぎない。そのマルケスから1.466秒差で2位を獲得したのは、チームメイトのD・ペドロサ。3位には、これが今季3回目の表彰台となるJ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)が入った。

第9戦レース結果により、マルケスは9戦9勝で無疵の225ポイントを獲得。ランキング2位で148ポイントのペドロサに77点の差を開いた。また、4位に入ったV・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)がペドロサから7点差となる141ポイントでランキング3位につけている。

これから約4週間のサマーブレイクを挟み、シーズン第10戦はアメリカ合衆国のインディアナポリスモータースピードウェイで8月8日(金)から開催される。

マルク・マルケス選手のコメント(レプソル・ホンダ・チーム)

「今日のレースは前回のアッセンと少し似たような状況だったけれども、路面が乾きはじめていたので、スタート前にピットへ戻ってスリックタイヤのマシンに乗り換えたんだ。チャンピオンシップでライバル関係にあるダニやバレンティーノと同じ戦略を採るつもりだったから、もしも彼らがウェットタイヤのままスタートしていたら、僕も同じようにしていたと思う。レースは序盤に大勢の選手をオーバーテイクして、途中からはダニとのバトルになった。今日は勝てて本当にうれしい。サマーブレイクの間は、少しリラックスをしようと思う」

リザルト

順位

No.

ライダー

チーム

マシン

メーカー

タイム

1

93

マルク・マルケス

レプソル・ホンダ・チーム

RC213V

ホンダ

41:47.664

2

26

ダニ・ペドロサ

レプソル・ホンダ・チーム

RC213V

ホンダ

41:49.130

3

99

ホルヘ・ロレンソ

モビスター ヤマハ MotoGP

YZR-M1

ヤマハ

41:57.981

4

46

バレンティーノ・ロッシ

モビスター ヤマハ MotoGP

YZR-M1p

ヤマハ

42:06.858

5

29

アンドレア・イアンノーネ

プラマック・レーシング・チーム

デスモセディチ GP14

ドゥカティ

42:11.173

6

41

アレックス・エスパルガロ

NGM・フォワード・レーシング

FTR-Yamaha

ヤマハ

42:15.473

7

44

ポル・エスパルガロ

モンスター・ヤマハ・テック3

YZR-M1

ヤマハ

42:20.917

8

4

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

ドゥカティ チーム

デスモセディチ GP14

ドゥカティ

42:21.532

9

19

アルバロ・バウティスタ

ゴー・ファン・ホンダ・グレシーニ

RC213V

ホンダ

42:21.895

10

35

カル・クラッチロー

ドゥカティ チーム

デスモセディチ GP14

ドゥカティ

42:22.340

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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