フォルクスワーゲン「FIA 世界ラリー選手権(WRC)」で今季7勝目!

第7戦「ラリー・ポーランド」で1-2位独占。2014年前半戦無敗で折り返しへ

ポロ R WRC/FIA 世界ラリー選手権(WRC)第7戦 ポーランド
ポロ R WRC/FIA 世界ラリー選手権(WRC)第7戦 ポーランドポロ R WRC/FIA 世界ラリー選手権(WRC)第7戦 ポーランド

 フォルクスワーゲンは、6月26日(木)に開幕した「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第7戦「ラリー・ポーランド」に市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦し、セバスチャンオジェが今季5度目の優勝を飾った。また、アンドレアスミケルセンが2位、ヤリ‐マティラトバラが5位と、好結果を残した。

チームはこれで今季7勝目。2013年の第10戦「ラリー・オーストラリア」以降、連勝記録を11に伸ばしている。

「ラリー・ポーランド」は、ワルシャワから北に約200kmのミコワイキを拠点として開催される「グラベル(未舗装路)ラリー」だ。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)の数は24、27日(金)には隣国リトアニアでのSSも設定されている。2014年で71回目となる大会の歴史は古く、そのスタートは1921年に遡る。伝統のあるラリーだがWRCでの開催は1973年、2009年に続き今回が3回目。もちろんチームにとっては初めてのチャレンジとなった。

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ポロ R WRC/FIA 世界ラリー選手権(WRC)第7戦 ポーランド
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ラリーは26日(木)夕方にスタート。出走順が早い選手は、路面の浮き砂利をかき出す役目となり、なかなか好タイムは望めない。しかし、先頭走者のオジェは3SSのうち2SSでベストタイムを獲得、首位で初日を終えた。ミケルセンは僅差で総合2番手、ラトバラは波に乗れず総合8番手にとどまった。

続く27日(金)は、オジェミケルセンが頻繁に順位を入れ替える白熱の戦いとなったが、オジェがこの日最後のSSでミケルセンを逆転、わずか0.9秒差ながら首位に立った。ラトバラも総合4番手に浮上し、本来の速さを発揮した。

28日(土)になると、速さで上まわるオジェがリードを拡大。さらにミケルセンがミスやマシントラブルなどで大きく遅れを喫する場面もあり、二人の差は1分1秒8と大きく広がった。一方のラトバラはSS14で足まわりを破損。応急処置を施してサービスまで戻ってきたものの、タイムを失い総合7番手まで順位を落とす。しかしチームは限られた時間の中でポロ R WRCをほぼ完璧に修復。ラトバラもこれに応えて快走を披露し、総合6番手まで順位を戻すこととなった。

29日(日)は4SSのみの設定。すでにタイム差が開いているオジェは無理をせず、今季5度目の勝利を飾った。ミケルセンも今季2度目となる2位を獲得。ラトバラは上の順位を目指し猛然とアタック。3連続ベストタイムで総合5番手まで浮上したが、最後はわずか0.7秒およばず、惜しくも5位でラリーを終えた。また、ボーナスポイントのつくパワーステージでは、オジェミケルセンラトバラの順で前戦に続き上位を独占し、ラリーを締めくくった。

「ポロ R WRC」は24SSのうち18箇所でベストタイムを獲得。ミケルセンがドライバーズランキング3位に浮上し、フォルクスワーゲンはすべての選手権で上位を守っている。

次戦は7月31日(木)からスタートする第8戦「ラリー・フィンランド」。ラトバラにとっては母国ラリーであり、2010年には優勝も果たしている。オジェも2013年に優勝しており、好結果が期待される。

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フォルクスワーゲンモータースポーツディレクター:ヨーストカピート氏のコメント

「チームはここポーランドで素晴らしい戦いを見せてくれました。今季4度目の1-2フィニッシュを飾ったこのイベントは、連勝記録を伸ばしただけでなく、我々の栄光の歩みはさらなる高みに到達しました。セバスチャンオジェ選手は先頭走者のハンデをはねのけて見事に勝利を飾り、アンドレアスミケルセン選手も実力を証明しました。ヤリ‐マティラトバラ選手の猛追も、それを支えたメカニックたちの活躍にも、まさに脱帽の思いです」

#1:セバスチャンオジェ選手のコメント【最終結果:総合1位】

「この勝利は選手権を戦ううえでとても重要な勝利でした。ジュリアン(イングラシア)と私は、まさに完璧な戦いができたと思います。ポーランドのステージは驚くほど高速でしたが、印象に残ったのは非常に多くのファンが観に来てくれていたことでした。ドライバーにとっては最高のステージだったと思います。また、そのようなステージを走り切ってくれたポロ R WRCは素晴らしいマシンです。たとえ時速200kmで森の中を走っている時でも、その動きは正確無比です。あらためて、毎日最高のマシンを用意してくれたチームにお礼を言いたいですね」

#2:ヤリ‐マティラトバラ選手のコメント【最終結果:総合5位】

「色々な出来事があったラリーでしたが、最高の結末になったと思います。ラリー序盤はセッティングがあわず苦労しましたし、足まわりの破損では大きくタイムを失いました。ですが最も重要なことは、我々が再びペースを取り戻し、上位との差を詰められたことです。2009年、ゴール直前でリタイアした嫌な思い出からはもう解放されました。残念ながら選手権ランキングではセバスチャンオジェに水をあけられてしまいましたが、次戦のフィンランドでその差を縮められるように頑張ります」

#9:アンドレアスミケルセン選手のコメント【最終結果:総合2位】

「私のキャリアにおいて2度目の2位表彰台です。世界チャンピオンと首位争いができたことは、誇らしく思っています。いずれは表彰台の頂点に立つことが目標ですし、我々はセバスチャンオジェやヤリ‐マティラトバラと肩を並べるレベルに到達しなければなりません。結局、リードを保つことはできませんでしたが、将来への大きな一歩が、このポーランドで得られたと思っています。今回の2位は素直に喜びたいですね。私の好きな高速でスムーズな路面のステージを心から楽しみました」

FIA 世界ラリー選手権 第 7 戦ラリー・ポーランド 最終結果

1. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) 2 時間 34 分 2 秒 0

2. アンドレアス ミケルセン/オーラ フローネ(フォルクスワーゲン) +1 分 07 秒 7

3. ティエリー ヌービル/ニコラ ジルソウル(ヒュンダイ) +2 分 13 秒 5

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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