トヨタ、2014年3月期 2兆円超えの営業利益を確保
トヨタ自動車の営業利益が6年ぶりに過去最高を更新した。
同社が発表した昨年度のグループ全体の決算は、前年の同じ時期より売り上げが16%程増加し25兆6919億円となり、営業利益は73%余り増えて2兆2921億円となった。
(中略)この4年間、関係する皆様のご協力をいただきながら懸命に努力を続けたことにより、経営体質は確実に強くなりました。日本においても税金を納めることができる状態となり、文字どおり「持続的成長」のスタートラインから一歩踏み出すことができると感じています。 「持続的成長」とは、どのような局面でも、1年1年着実に「年輪」を刻んでいくことです。トヨタは創業以来、買収による拡大ではなく、1台1台の積み重ねでこれまで成長してきました。そして、今、世界販売1,000万台という大きな変化点を迎えています。 前例もお手本もない、誰も経験したことがない未知の世界で成長し続けるためには、人材育成と同じスピードで年輪を重ねていく、身の丈を超えた無理な拡大は絶対にしないという「覚悟」が必要だと思っております。
(中略)1,000万台の今のトヨタと600万台の以前のトヨタでは成長の意味が全く異なります。 台数や収益も大切な成長の「ものさし」の1つではありますが、いくつものトヨタが、自分達の「ものさし」を持って「真の競争力強化」に集中して取り組むことにより、トヨタ全体の経営体質は更に強くなっていくと思います。 そのための私の役割は、それぞれのトヨタがばらばらになることなく、「1つのトヨタ」であり続けられるよう、ビジョンを掲げ、トヨタの進む方向を示し続けていくことだと考えております。 グローバル33万人のトヨタ従業員が「心をひとつに」「安全・安心」とクルマを運転する「喜び・笑顔」をお届けし、「いい町いい社会」の実現に向け精一杯努力してまいりますので、皆様からの変わらぬご支援をお願い致します。
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