スーパーGT第2戦、500クラスはカルソニックGT-Rがポールトゥウィン!星野一義監督に、今季初勝利をプレゼント!

GT-R勢今季初勝利!星野一義監督率いる#12 カルソニックがぶっちぎりでチェッカー

500クラス表彰台/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース
グリッドウォークの様子/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース決勝スタート時/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース

スーパーGT 第2戦 富士500kmレースが5月3日~4日、富士スピードウェイで開催された。大会期間中89,400人(予選日:32,200人、決勝日:57,200人)が来場し、グランドスタンドは観客で埋め尽くされた。五月晴れの中、日本国内の最高峰レースにふさわしい富士レースが幕を開けた。

大観衆が見守る中、随所にサイド・バイ・サイドの好バトルが展開。ポールポジションからスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 組)も300クラスとの接触など、いくつかのトラブルに遭遇するが、それを乗り越え2位との差が24.568秒というぶっちぎりのポールトゥウィンを飾った。2位は#1 ZENT CERUMO RC F(立川 祐路/平手 晃平 組)、3位は#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋 和也/国本 雄資 組)という結果となった。

◎GT300のレース結果はこちら:スーパーGT 第2戦、300クラスは初音ミクが開幕2連勝!元チャンピオンコンビの勢いは止まらない!

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予選は、レクサスホームコース富士でGT-Rが最速をマーク!

1コーナーのバトル/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース
2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレースピットレーンに並ぶマシン/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース

予選はドライコンディションの中、#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)がポールポジションを獲得。

スーパーGTの予選は全てノックアウト方式で、Q1、Q2という2回の走行で行われる。ただ、Q1で所定の順位以下の場合は、Q2を走れない(ノックアウト)という厳しい予選方式だ。GT500クラスでは15台のうち、Q2に進出できるのは8台となる。

初夏を思わす暑さと好天に恵まれた富士スピードウェイ。Q1では15分間の走行時間もラスト7分になってから各車がコースイン。ギリギリまで暖機を行って、ラスト1周のアタックを掛ける。ここで最速の座を勝ち獲ったのは、#12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信。予選前日の金曜に39度の高熱を出していたという安田が、1分29秒794と富士のコースレコード(1分30秒701)を1秒近く更新するスーパーラップを魅せた。

また、今回#36 PETRONAS TOM'S RC Fのエース中嶋一貴に代わり、スポット参戦したスーパーGTルーキー、弱冠20歳の平川亮が初の公式予選で2番手に入る健闘を見せた。

Q2はさらに短く走行は12分間。ポールポジションが決まるこのセッションでは日産GT-R勢が競り合う。ここでも#12 カルソニックIMPUL GT-Rが時速300kmを超えるストレートの最高速を活かし、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分28秒799という驚異的なタイムを記録。

この後アタックした3回のチャンピオン経験を持つ本山哲(#46 S Road MOLA GT-R)や日産ワークス#23 MOTUL AUTEC GT-R(ロニー・クインタレッリ)、2013年のチャンピオン#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)らを寄せ付けず。#12 カルソニックIMPUL GT-Rは、Q1とQ2を共に制して、今季初のポールポジションを決めてみせた。JP・オリベイラは、通算5回目のポールポジション。今季、全車が新型になったGT500クラスにおいて、日産GT-Rは2戦目にしてポール獲得となった。

好調なGT-Rに富士を得意とするレクサス、そして4台リタイアのホンダ

#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 組)/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース
#1 ZENT CERUMO RC F(立川 祐路/平手 晃平 組)/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#6  ENEOS SUSTINA RC F (大嶋 和也/国本 雄資 組)/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース

好天に恵まれた富士スピードウェイは20度を超える気温で、500kmに渡る長丁場の決勝が始まった。ポールポジションの#12 カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが好スタート。それに予選2位の#46 S Road MOLA GT-Rの本山哲が続く。スタートから3周は大きな変動がなかったが、以後はサバイバルレースの様相に。

4周目にGT300車両が第1コーナーで激しくクラッシュし、序盤から7周にもわたるセーフティカー(SC)ランとなった。さらに20周目には、2位を走行していた#46 GT-Rから出火。ドライバーの本山が第2コーナー脇にマシンを止め、かけつけたオフィシャルによって消火され本山にケガはなかった。好調の日産GT-R勢では、一時トップを走った#23 MOTUL AUTEC GT-Rもトラブルでスローダウンして緊急ピットイン。

そして常に1、2番手を走っていた、#12 カルソニックIMPUL GT-Rも安田裕信が走行した時に、GT300クラスの接触に巻き込まれ、左フロント部分を破損する。だが、安田も終盤を担当したJP・オリベイラも、傷付いたGT-Rを巧みに操りトップをキープ。終盤のJP・オリベイラもタイヤにゴミが付着し、振動に悩まされた。しかし、最終的には2位となった2013年のチャンピオンである#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平組)に25秒近い大差を付けて、逃げ切り。往年の名レーサーである“闘将”星野一義監督に、今季初勝利をプレゼントした。安田にとってはGT500クラスで3勝目、JP・オリベイラは8勝目となる。今季GT500クラスは3車種すべてが新型車となったが、2014年型の日産GT-Rにとっては初勝利となった。

また、ホンダ陣営は4台がリタイア、完走した#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/ジャン・カール・ベルネ 組)もトップに15Lapsの差でのチェッカーとなった。予選も下位5台がホンダであったため、「どうしたホンダ」と言ったところだが今後の巻き返しに期待したい。

第2戦を終えて見ても、3メーカーの中でマシンの完成度NO.1はGT-Rだろう。次戦オートポリスは日産の得意とするサーキット。第3戦以降の、レクサス勢の追い上げ、そしてホンダの意地を見たい。

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2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#17  KEIHIN NSX CONCEPT-GT  (塚越広大/金石年弘 組)/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#1 ZENT CERUMO RC F(立川 祐路/平手 晃平 組)/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#36  PETRONAS TOM'S RC F  ジェームス・ロシターと豊田章男社長/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース
#37  KeePer TOM'S RC F  伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリと豊田章男社長/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#100  RAYBRIG NSX CONCEPT-GT  小暮卓史/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース#100  RAYBRIG NSX CONCEPT-GT  武藤英紀/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース/2014 #17  KEIHIN NSX CONCEPT-GT  金石年弘/2014 スーパーGT 第2戦 富士500kmレース

[GT500] 優勝選手コメント安田裕信

「優勝は久しぶりで、本当に嬉しいです。今日はJP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がすごくいいペースで走ってリードを拡げてくれましたが、ピットインでタイヤ交換した時に少しタイムロスしてレースに復帰した時には4番手でした。そこから軽いクラッシュもあったし、タイヤのピックアップにも悩まされましたが、最終的には20秒以上も(後続を)ぶっちぎって、TEAM IMPULらしい初優勝ができました。本当に嬉しいです」

[GT500] 優勝選手コメント ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

「今日はストレスの溜まるレースでした。大きなギャップを作って走る、という戦略は完璧でしたが、その度にセーフティカーが入ってきてリードは台無しにされてしまいました。最後のスティントでもタイヤのピックアップ(ゴムカスが付着すること)が多くて、左フロントの下からコトコトと、飛ばされたタイヤカスがフェンダーに当たる音がして、これはだめになるかもしれないな、と心配していました。でも、何とか走りきって優勝することができました。前回の3位入賞と合わせてポイントリーダーになって、とても嬉しいです」

第2戦富士 リザルト

Po

No

チーム

ドライバー

1

12

TEAM IMPUL

安田 裕信

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

2

1

LEXUS TEAM ZENT CERUMO

立川 祐路

平手 晃平

3

6

LEXUS TEAM LeMans ENEOS

大嶋 和也

国本 雄資

4

24

KONDO RACING

ミハエル・クルム

佐々木 大樹

5

37

LEXUS TEAM KeePer TOM'S

伊藤 大輔

アンドレア・カルダレッリ

6

39

LEXUS TEAM SARD

石浦 宏明

オリバー・ジャービス

7

19

LEXUS TEAM WedsSport BANDOH

脇阪 寿一

関口 雄飛

8

23

NISMO

松田 次生

ロニー・クインタレッリ

9

36

LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S

ジェームス・ロシター

平川 亮

10

18

ウイダー モデューロ 童夢 レーシング

山本 尚貴

ジャン・カール・ベルネ

32

NAKAJIMA RACING

中嶋 大祐

ベルトラン・バゲット

100

TEAM KUNIMITSU

小暮 卓史

武藤 英紀

8

AUTOBACS RACING TEAM AGURI

ヴィタントニオ・リウッツィ

松浦 孝亮

46

MOLA

本山 哲

柳田 真孝

17

KEIHIN REAL RACING

塚越 広大

金石 年弘

2014年シリーズ 第2戦終了時 暫定ランキング(チーム)

Po

No

チーム

ドライバー

トータルポイント

1

12

TEAM IMPUL

安田 裕信

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

37

2

37

LEXUS TEAM KeePer TOM'S

伊藤 大輔

アンドレア・カルダレッリ

32

3

6

LEXUS TEAM LeMans ENEOS

大嶋 和也

国本 雄資

32

4

1

LEXUS TEAM ZENT CERUMO

立川 祐路

平手 晃平

19

5

39

LEXUS TEAM SARD

石浦 宏明

オリバー・ジャービス

19

6

24

KONDO RACING

ミハエル・クルム

佐々木 大樹

13

7

23

NISMO

松田 次生

ロニー・クインタレッリ

12

8

18

ウイダー モデューロ 童夢 レーシング

山本 尚貴

ジャン・カール・ベルネ

11

9

17

KEIHIN REAL RACING

塚越 広大

金石 年弘

8

10

19

LEXUS TEAM WedsSport BANDOH

脇阪 寿一

関口 雄飛

8

11

8

AUTOBACS RACING TEAM AGURI

ヴィタントニオ・リウッツィ

松浦 孝亮

6

12

36

LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S

中嶋一貴

ジェームス・ロシター

平川 亮

5

13

100

TEAM KUNIMITSU

小暮 卓史

武藤 英紀

4

14

46

MOLA

本山 哲

柳田 真孝

3

15

32

NAKAJIMA RACING

中嶋 大祐

ベルトラン・バゲット

1

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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