本山哲、NISSAN ZEOD RCでル・マン24時間参戦
本山哲が、2014年もル・マン24時間レースに参戦することが明らかになった。本山のル・マン挑戦はこれが4度目。2012年には「ガレージ56」から「#0 デルタウィング」でミハエル・クルムとマリーノ・フランキッティと参戦し、レース中他車との接触により、マシンをストップさせるも懸命に自らマシンの修復に努める姿が動画で公開され、世界中で話題となった。
今回、日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナルは、電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」で参戦する。同車もデルタウィングと同様に、レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)から、革新的な技術を披露するマシンのための特別エントリー枠「ガレージ56」が与えられている。
本山のチームメイトとなるのは、日産GTアカデミー卒業生のルーカス・オルドネスとウォルフガング・ライプの二人。
ル・マン史上初の試み
参戦マシンである「NISSAN ZEOD RC」は、300馬力の電力パワートレインと出力400馬力、重量40kgの1.5リットルのガソリンターボエンジンを組み合わせた革新的な電力駆動レーシングカー。2014年のル・マン24時間では、史上初めてサーキット一周13.6kmすべてを電力のみで走行する。なお、同マシンでの走行はフランス南部にあるポール・リカール・サーキットで既に行われている。(写真はその時の様子)
また、本山とオルドネスは、6月1日に行われるル・マン恒例の公式テストには、スーパーGTのレースと日程が重なるため参加できないが、本番までにできる限り走り込みをおこなう予定としている。
本山哲のコメント
「私にはル・マン24時間でやり残したことがあります。2年前のアクシデントは、本当に不運なものでした。ル・マンは完走するということさえもとても難しいことです。私たちにとっても完走が一番の目標です。今年のレースを心から楽しみにしています。チームメイトのウォルフィ(ライプ)とルーカス(オルドネス)は、既にこのマシンでかなり走り込んでいます。今週、ふたりと一緒に、とても充実した走行ができました。今後の開発においては、これまでの自分の経験を活かしたいと思っています」
「NISSAN ZEOD RCは、まったく新しい挑戦です。とてもわくわくしていますし、ル・マンでレースに臨むのを楽しみにしています。ル・マンは伝統の一戦で、日本でもとても人気があります。過去にも、たくさんの日本人ドライバーが活躍を見せてきたので、私もそのひとりになりたいと思っています。チームのために、全力を尽くします」
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