フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権(WRC)で 2連勝!
第2戦「ラリースウェーデン」でラトバラ選手が今季初優勝!
フォルクスワーゲンは、自動車レース(ラリー)の最高峰「FIA世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第2戦「ラリースウェーデン」に市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦し、フィンランド人のヤリ‐マティラトバラ選手が優勝、ノルウェー人のアンドレアスミケルセン選手が2位となり、フォルクスワーゲンは1-2位独占という好結果を獲得した。また、フランス人のセバスチャンオジェ選手は6位で完走し、全車ともポイントを獲得する結果となった。
2月5日(水)、カールスタッド市内の競技場に作られた特設コースで「ラリースウェーデン」は幕を開けた。スウェーデンと隣国ノルウェーの森林地帯を競技の舞台とする、雪に覆われたコース。タイムトライアル区間(スペシャルステージ、略称:SS)は24カ所に設定されている。シーズン唯一のスノーイベントとして人気の高いラリーだが、今年は気温が高く、場所によっては下の地面が露出するなど、非常に難しい条件での戦いとなった。また、このラリーは2013年にフォルクスワーゲン・モータースポーツが「ポロ R WRC」で初勝利を挙げた記念すべきラリーでもある。
5日の夜に行なわれた最初のSSは、2台同時走行のスーパーSS。ここでトップタイムを獲得したのはミケルセン選手。オジェ選手は2番手、ラトバラ選手も4番手につけるなど、チームにとって幸先の良いスタートとなった。
翌6日から森林地帯での競技が始まると、フォルクスワーゲン・モータースポーツの3台は快走を披露し、デイ1終了後に上位3台を独占。7SS中3SSでトップタイムを獲得したオジェ選手が首位、2番手のミケルセン選手も3SSでトップタイムを記録した。そして安定した走りのラトバラ選手が3番手でデイ1を終えることとなった。
しかし7日のデイ2では、この日最初のSS8でオジェ選手がスタック。4分以上を失い、20番手まで総合順位を落とす。一方のラトバラ選手とミケルセン選手は僅差で首位を争いながら、後続のライバルたちを大きく突き放す走りでデイ2を終了。首位のラトバラ選手と2番手のミケルセン選手の差はわずか3.6秒だが、3番手の選手までは42.3秒差という、盤石の1-2体制を築いた。大きく出遅れたオジェ選手は、この日の全9SS中6SSでトップタイムという猛追を見せ、総合9番手まで浮上することに成功した。
そして競技最終日の8日は、4つのSSをそれぞれ2度走行する設定。ここで勝負に出たラトバラ選手は午前中の4SS全てでトップタイム。一気に差を広げて今季初勝利を獲得した。さらにラトバラ選手はボーナスポイントのつく最終SSの「パワーステージ」で2番手タイムを獲得し、2点を加算することに成功。ミケルセン選手はSS18でサスペンションを傷めてしまい、後続のライバルと2番手争いを展開したが、見事これを下して自身初めての2位表彰台を獲得。オジェ選手は最終的に6位まで盛り返し、「ポロ R WRC」の強さをあらためて印象づけることとなった。
この結果によりフォルクスワーゲン・モータースポーツはチームランキングのトップを維持、王座防衛に向けて着々と歩みを進めている。ドライバーズランキングもラトバラ選手が首位、2番手にオジェ選手、4番手にミケルセン選手と、改めてフォルクスワーゲンの強さを見せつけた。
次戦は3月6日からスタートする第3戦「ラリーメキシコ」。2000mの高地で行なわれるためエンジン出力の低下を余儀なくされる特殊なイベントだが、2013年はオジェ選手が優勝を果たしている。
FIA世界ラリー選手権第2戦ラリースウェーデン最終結果
(1)ヤリ‐マティラトバラ/ミーカアンティラ(フォルクスワーゲン)3時間00分31秒1
(2)アンドレアスミケルセン/ミッコマルックラ(フォルクスワーゲン)+53秒6
(3)マッズオストベルグ/ヨナスアンダーソン(シトロエン)+59秒5
(6)セバスチャンオジェ/ジュリアンイングラシア(フォルクスワーゲン)+4分29秒9
※2位以下は、1位とのタイム差
この記事にコメントする