フォルクスワーゲン、世界ラリー選手権(WRC)「ラリーモンテカルロ」でオジェ選手が開幕戦を制す!
フォルクスワーゲンは、2014年1月13日(月)にモナコで開幕した自動車ラリーの最高峰「FIA世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第1戦「ラリーモンテカルロ」に市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦し、フランス人のセバスチャンオジェ選手が“3時間55分14秒4”でチェッカーを受け、今季最初の勝利を獲得した。
同じく「ポロ R WRC」で参戦車両をドライブした、フィンランド人のヤリ‐マティラトバラ選手は5位、ノルウェー人のアンドレアスミケルセン選手が7位で完走し、難易度の高いラリーにおいて、全車ともポイントを獲得し好調なスタートをきった。
2014年1月13日(月)、モナコ市街中心部の有名なカジノスクエアで華々しいスタートセレモニーが行なわれ、競技は幕を開けた。「ラリーモンテカルロ」は、フランス南西部に広がる山岳地帯を舞台として争われるラリー。競技区間は15か所に設定され、路面は安定せず、雪や氷、あるいは湿った舗装路というWRC屈指の難関が待ち受ける。一部の峠では深い雪が積もるなど、一瞬も気の抜けない戦いが繰り広げられた。
フォルクスワーゲン・モータースポーツは、チームランキングでもトップに立ち、王座防衛に向けて幸先のよいスタートを切った。また、タイム計測が行なわれた14SS(SS:スペシャルステージ)のうち、実に10カ所のSSでトップタイムを獲得するなど、「ポロ R WRC」の高い安定性、走破性を世界に示すこととなった。
次戦は2月5日(水)にスタートする第2戦「ラリースウェーデン」。マイナス25度を超える厳しい環境の圧雪路で行なわれる一戦は、2013年に「ポロ R WRC」がオジェ選手の手によって初めて勝利を挙げたイベントでもある。オジェ選手だけでなく、ラトバラ選手はこのラリーで過去2勝(2008年、2012年)を挙げており、ミケルセン選手も北欧ノルウェー出身だけに好成績が期待される。次戦以降もフォルクスワーゲンの活躍に注目したい。
フォルクスワーゲンモータースポーツディレクター:ヨーストカピート氏のコメント
「私はあらためてチームを誇りに思います。ドライバー、コ・ドライバー、エンジニア、メカニック、すべてが素晴らしい仕事をしてくれました。セバスチャンオジェ選手の速さは世界チャンピオンにふさわしいものでしたし、ヤリ‐マティラトバラ選手とアンドレアスミケルセン選手も見事な走りを披露しました。正確なタイヤ選択が難しいラリーでしたが、予測不可能で、ひと筋縄でいかないところが“モンテ”であると思っています。3台のポロ R WRCがそろって完走し、WRCのアイコンとも言えるモンテカルロで勝利を挙げられたことは素晴らしい成功です」
#1セバスチャンオジェ選手のコメント ◇最終結果:総合1位◇
「まさに完璧なシーズンのスタートと言っていいでしょう。チームは勝利に向けて素晴らしい仕事をしてくれました。これほどまでに難しいコンディションのラリーモンテカルロで勝利することができ、感無量です。特にWRCとして開催された今年の勝利は、2009年に私とジュリアン(イングラシア)が獲得した勝利よりも格段に重いものです。大雨や雪に見舞われたひどい状況でしたが、諦めずにアタックしました。とにかく、自分のホームラリーと言えるモンテカルロで勝ちたかったのです」
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