ポルシェ、新型LMP1スポーツプロトタイプのテストを実施
ポルシェAGは6月12日、ヴァイザッハのテストコースにおいて新型ポルシェLMP1スポーツプロトタイプの初テストを行った。
2011年中頃に、ワークスとしてLMP1カーで最高峰のモータースポーツに復帰するというアナウンス以来、ヴァイザッハのモータースポーツセンターは大幅に拡充され、ワークショップおよび管理棟を建設。ここにはLMP1カーの設計、組み立ておよび配備を担当する約200名の従業員が勤務している。
ポルシェのLMP1プロジェクトのドライバーには、ワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト氏と、ロマン・デュマ氏が起用されており、ティモ・ベルンハルト氏は、「私は、すべてが白紙の状態からこのニューモデルの開発に関わってきました。今日、この生まれたてのLMP1カーを最初に走らせることができ、とても誇りに思っています。そして、すでにこの車両からは素晴らしい感触を得ることができました。これからの数週間、そして数ヶ月、友人であり同僚でもあるロマン・デュマと共にこの車両をテストしていくのが楽しみです」とコメントしている。
また、ポルシェAGの取締役社長であるマティアス・ミューラーは、ハイテクのレーシングカーの開発から得られる顧客の利益を特に強調し、「エンジニア達は、今日ヴァイザッハのコースで初めてテストされた新型LMP1カーを何もないところから設計するだけでなく、レギュレーションの枠内で数多くの新たなテクノロジーを応用することができました。これは将来的に、公道仕様車両のお客様のメリットになります。このように、ポルシェの1台1台に、レーシングカーのテクノロジーが息づいているのです」とコメントしている。
今後このレーシングカーは、2014年シーズンからヴァイザッハを拠点としてワークスチームとともにWECへ参戦し、ル・マン24時間に投入される予定。
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