トヨタ、燃料電池バスの外部電源供給システムを開発

FCバスの「外部電源供給システム」及び「V2Hシステム」を使った電力供給のイメージ図

トヨタは、8月31日、燃料電池バス(FCバス)の燃料電池で発電した電力を家電製品などに供給できる外部電源供給システムを開発したと発表。

このシステムは、中部国際空港、東京都心~羽田空港間、豊田市内などで運行している燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」をベースに開発したもの。車内に交流電力(AC100V、1.5kW)を出力するコンセントを2箇所設置し、最大出力3kWの電力を供給する。家電製品などに3kWで連続して電力供給する場合、100時間以上使用する能力を有している。

水素を利用し電気エネルギーに変換して走行する燃料電池自動車は、電気自動車などに比べ大容量の電力供給が可能で、中でも水素搭載量が大きいFCバスは、災害時の避難所などでの移動電源車として活用が期待されている。

今回開発した外部電源供給システムを搭載したFCバスは、9月2日に実施される愛知県・豊田市総合防災訓練の「非常時電源供給訓練」にて、防災本部テント内の情報モニターに電力を供給する予定。(外部電源供給システムを搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)とあわせて約20台の情報モニターに供給予定)

さらにトヨタは、FCバスから建物の電気配線を通じて電力を供給するV2Hシステムの開発も進めており、最大出力9.8kWで、連続約50時間の電力供給能力を目指している。この供給量は、学校体育館における照明電力の約5日分に相当する。

トヨタは今後、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択されている「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環として、2013年度から2014年度にかけて、災害時に避難所となる施設への電力供給を想定した実証実験を行う予定。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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