マツダ、2013年ルマン24時間レースに向けSKYACTIV-Dレーシングディーゼルエンジンを発売
デンプシーレーシングが、同エンジンを購入してレース参戦を計画中
北米マツダモータースポーツは、レース用SKYACTIV-Dクリーンディーゼルエンジンを発売すると発表した。
SKYACTIV-Dレーシングディーゼルエンジンは、ルマン・プロトタイプ2(LMP2)クラスのマシン用で、ルマン24時間レースにチャレンジするチームに販売される。
このレーシングエンジンは、マツダSKYACTIV-D2.2リットル4気筒ディーゼルデュアルステージターボエンジンがベースとなっており、日本のマツダ本社と北米マツダ、スピードソースレースエンジニアリングが協同開発したモノだ。2012年後半にサーキットでの実走行テストが予定されている。
北米マツダのマツダモータースポーツ担当副社長のジェイ・アメストイ氏は、「今回の再挑戦は、私たちのルマンへの思いです。1991年にロータリーエンジンで歴史的優勝を果たしており、そして今、最もクリーンでパワフルなパワープランとだと自負しているエンジンで再び勝利を狙います。このレーシングエンジンはヨーロッパと北米のLMP2クラスに参戦するカスタマーに販売され、世界耐久選手権(WEC)とアメリカンルマンシリーズ(ALMS)に挑戦します」とコメントしている。
また、マツダの毛籠勝弘グローバルセールス・マーケティング担当執行役員は、「マツダは常に“飽くなき挑戦”を続けています。この精神により、1991年に優勝するまでの18年もの間ルマンに挑戦し続けたのです。事実、この精神はSKYACTIVテクノロジーの開発に活かされており、いくつかの技術革新により実現したのです。私は、カスタマープログラムを通じて、ルマンに挑戦するプライベートチームにSKYACTIV-Dクリーンディーゼルレーシングエンジンを供給できることをとても嬉しく思います」と述べている。
なお、俳優でありレーシングドライバーのパトリック・デンプシー氏率いるデンプシーレーシングが、このプログラムの最初のカスタマーとして既に名乗りを上げている。
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