ホンダ、全方位へ自在な動きが可能なパーソナルモビリティ「UNI-CUB」発表 -「U3-X」をベースに進化-
ホンダは、人との調和を目指し、人の歩行のような全方位への自由自在な動きと、両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した新たなパーソナルモビリティ「UNI-CUB」を発表した。
2009年に公開したパーソナルモビリティー「U3-X」をベースに進化したUNI-CUBは、ホンダ独自のバランス制御技術と全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)により、身体を傾けて体重移動するだけで速度や方向の調整ができ、前後移動に加えて真横や斜めなどさまざまな方向に動き、曲がり、止まることを可能としたことで、周囲の人の動きに対しても機敏に対応することができる。
またUNI-CUBは、両足の間に収まるコンパクトなサイズを実現し、乗った際の足着き性が良く、周囲の人と目線の高さが同等となるようにした。
これにより、乗る人と周囲の人に優しいモビリティとして、人と調和し、人が行き交う屋内空間や施設などでの移動を可能とした。 6月より、日本科学未来館と共同実証実験を開始し、施設内での活用の可能性を検証していくとともに、さらに、国内外のさまざまな使用環境において、実用性の検証を進めていくとしている。
パーソナルモビリティ「UNI-CUB」の特長
人と同じような全方位への自在な動き
前輪に「Honda Omni Traction Drive System」、後輪に旋回を目的とした横方向に駆動するオムニホイールを配置。この車輪レイアウトにより、前後移動に加えて、前・後輪の横方向への移動速度差を利用することで、真横や斜めなどさまざまな方向に動くだけでなく、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きも実現している。
周囲の人へ配慮した動き
ホンダ独自のバランス制御技術により、車輪を自在に駆動し、人と同じようにバランスをとることで、人の歩行と同調して並走したり、人と手をつないで一緒に移動することができるなど、周囲へ配慮した動きを可能としている。
コンパクトなサイズながらバリアフリー空間を走行・登坂できる能力
人の肩幅を越えない両足の間に収まるコンパクトなサイズでありながら、車輪の形状を最適化し、駆動力や姿勢安定化制御の精度を向上させることで、バリアフリー対応空間での登坂を可能としている。
体重移動とタッチパネル操作の融合
体重移動による車体の傾きを検知する傾斜センサー情報が、どの方向にどの程度の速度で移動したいのかを判別するだけでなく、スマートフォンなどを利用したタッチパネル操作も可能としている。
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