スバル、レガシィシリーズを改良-2リッター水平対向直噴ターボモデル「DIT」も追加-
富士重工業は「レガシィ」シリーズに改良を施し、5月8日から発売を開始すると発表した。
今回のレガシィ改良では「全性能進化」をコンセプトに、「デザイン」「環境・燃費」「走り」「安心・安全」の4つの要素を進化させ、大幅な商品力の向上を実施。
新しいスバルデザインモチーフの採用、新世代ボクサーエンジンと新リニアトロニック(CVT)搭載による燃費性能向上、走る愉しさと安心感をさらに高めるSI-シャシーの改良、高評価の先進運転支援システム「EyeSight(ver.2)」のさらなる改良など、あらゆる面での進化が図られている。
また、新たに設定されたグレード「2.0GT DIT」は、2リッター水平対向直噴ターボエンジンと、従来型を改良した高トルク対応のリニアトロニックを組み合わせ、専用の足回りやブルーを基調にした内外装デザインを織り込み、スポーティで上質な世界観を演出するハイパフォーマンスと環境性能を高い次元で融合させている。
新型レガシィシリーズの主な改良内容
エクステリア
・スバルのアイデンティティを表現したヘキサゴングリルやヘッドランプ、ワイド感を強めたバンパーでフロントフェイスを一新。引き締まったスポーティなデザインへ。
・アウトバックでは、スバルアイデンティティの表現に加え、より力強さを強調した専用グリルとバンパー、大型フォグランプを採用し、アウトバックらしさとスバルSUVシリーズのフラッグシップとしての存在感を表現するデザインに。
インテリア
・インストルメントパネルの加飾パネルをダークメタリック調とし、インテリア全体をスポーティなデザインに。また、全グレードで上質感のあるシート表皮に刷新。
・電動パーキングブレーキやSI-DRIVEのスイッチの配置を見直すことで、操作性が高められている。
・マルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーターを搭載。メーター中央に3.5インチのカラー液晶を採用し、エコドライブをアシストする燃費情報の表示や、EyeSight(ver.2)の動作状況を表示することで、省燃費走行や安全運転をサポートする。
エンジン&トランスミッション
2.5リッター水平対向4気筒DOHCエンジン
・2.5リッター新世代ボクサーエンジンを搭載。従来型に対して、日常的に使用する中低回転域のトルクを向上し、軽い踏み込みでもレスポンス良く加速感が得られる軽快な走行性能と優れた燃費性能をバランスさせたエンジンとされた。
新リニアトロニック(CVT)
・従来型のリニアトロニックと比べ、パーツやレイアウトを最適化することで、軽量・コンパクトで優れた燃費性能を実現。CVT特有の滑らかな変速に加え、レスポンスの向上によってリニアに変速することで、ドライバーの意思に忠実に反応する軽快な走りを可能とする。
アイドリングストップ
・インプレッサで採用されたアイドリングストップをレガシィにも拡大展開。ドライバーの意思を重視し、走りの気持ち良さと安心感を損なうことなく、燃費性能を向上。渋滞や信号待ちでもストレスなく再発進を可能とするため、エンジン停止を待つことなく瞬時に再始動が可能。
シャシー&ボディ
路面に合わせてリニアに反応する理想の足回りを実現するため、シャシー、ボディの剛性向上を実施。レガシィらしい軽快で安心感の高いハンドリングと乗り心地を実現。フロント・リア共にダンパー、スプリングの減衰力、バネ定数を変更。
また、リアにサポートサブフレームを追加するなど、足回り取り付け部剛性、ボディ剛性を向上させることで、操縦安定性が高められた。ダンパー、ブッシュ類の最適チューニングや、サスペンションの取り付け剛性をアップ。ハンドリングの応答性を向上させることで、意のままに操ることができる、安心感を高めた仕様とされた。
EyeSight(ver.2)
・カメラ画像認識処理の変更により、遅い車両への追いつき時の応答性改善や、カーブ時の前走車認識性能を向上。アイドリングストップ搭載車では、クルーズコントロール中にブレーキペダルを踏むことなくアイドリングストップが作動するような制御へ。マルチインフォメーションディスプレイと連動させることで、全車速追従機能付クルーズコントロールの制御状況や注意喚起の警報をより分かり易い表示に。
ブレーキオーバーライド
・一定車速以上でアクセルとブレーキが同時に踏まれた場合、エンジン出力を絞りブレーキを優先させることで安全性を高めた。
レガシィ ツーリングワゴン/B4「2.0GT DIT」の商品概要
「2.0GT DIT」では、2リッター水平対向直噴ターボエンジンと高トルク対応リニアトロニックを組み合わせることで、力強い加速感をもつ高い走行性能と環境性能の両立が図られた。また、ブルーを基調とした内外装デザインや 専用の足回りとすることで、上質でスポーティな仕様となっている。
2リッター水平対向4気筒DOHC直噴ターボエンジン
新世代ボクサーエンジンに、スバル独自の直噴技術を採用。シリンダー内に直接燃料を噴射することで、燃焼効率を高め、高出力と燃費性能を両立。直噴ターボの効果を最大限発揮するため、ボア×ストロークは、86mm×86mmのスクエアに。
小排気量化に合わせ新設計した低回転域の応答性に優れたツインスクロール式ターボチャー ジャーを組み合わせることで、221kW(300PS)の高出力と、2000rpmで400N・m(40.8kg・m)に 達するトルクを発揮する圧倒的なパフォーマンスを実現。同時に、2.5リッターターボエンジンと比較し、燃費性能を約20%向上し、同時に優れた排出ガス性能を実現。 ハイパフォーマンスと環境性能を両立している。
高トルク対応リニアトロニック(CVT)
新開発の2リッター水平対向直噴ターボエンジンと組み合わせて搭載。従来型リニアトロニックをベースにトルクコンバーターやチェーンなど各部品を高トルクな直噴ターボエンジンに対応する仕様へと改良。リニアトロニックとして初めてVTD-AWDを組み合わせることで、スポーティ走行に最適なトルク配分を制御し、高いトラクション性能と車両安定性を実現。
「SI-DRIVE」も「2.0GT DIT」専用として、「スポーツ♯(S♯)」モード時に8段ステップ変速を設定。CVTの持つ滑らかな変速と合わせ、AT、MT車のようなダイレクト感を味わえるモードを選択できることで、よりスポーティな走りを愉しむことが可能となっている。
シャシー
ハイパフォーマンスを発揮する「2.0GT DIT」専用チューニングを実施。高速領域での安定性を高める ため、サスペンションの剛性を強化。さらに、ダンパーチューニングやスタビライザー径のサイズアップ により車体のぐらつきを抑え、車線変更時や連続コーナー走行時での優れた安定性を実現。
デザイン
・「2.0GT DIT」専用デザインを内外装に採用し、ブルーを基調としたスポーティでプレミアム感のある仕様に。
・ガンメタリック塗装に切削光輝仕上げを施した専用18インチアルミホイールを装備。
・ピストン形状と直噴環境エンジンをイメージした「DIT」リヤエンブレムを装備。
・ブルーをあしらった専用エンジンカバーを装備。
・シートサイドやドア&センターアームレストにブルーステッチを施工。
・磨き上げた金属の質感が上質さを醸し出す大径マフラーカッターを装備。
環境
高出力、高トルクによるハイパフォーマンスを実現しながら、燃費性能も大幅に向上。現行モデルの2.5ℓ ターボと比較し、約20%燃費を向上し、走行性能と環境性能を高次元で両立。また、レガシィ ツーリングワゴン、B4「2.0GT DIT」は、2010年燃費基準+25%を達成しており、エコ カー補助金対象車となる。
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