日産、「住友不動産新宿グランドタワー」にリーフを補助電源として活用できるシステムを導入
日産と住友不動産は、電気自動車「リーフ」の駆動用バッテリーを活用した電力供給システムを、昨年12月にグランドオープンした大規模複合開発プロジェクト「住友不動産新宿グランドタワー」に本年3月より導入する。
「住友不動産新宿グランドタワー」は、地震や強風による建物の揺れを軽減する「制振構造」をはじめ、もしもの事故に備えた変電所からの2回線受電や、停電時には約72時間の電力供給が可能な非常用発電機を実装するなどの設備を備えており、災害時の地域防災拠点の役割をも担っている。
今回の「リーフ」駆動用バッテリーを「蓄電池」として活用する電力供給システムは、非常用発電機の補助電源として使用される。
多目的ホールの仮設照明、携帯電話の充電器、及び災害設備として井戸ポンプ、浄水器への利用を想定しており、「日産リーフ」1台で、イベントホールへ約42時間、災害用設備へ約8時間、それぞれ電力を供給でき、「住友不動産新宿グランドタワー」の駐車場に電力制御装置(PCS)を設置することによって充電・給電が可能となる。
なお、「住友不動産新宿グランドタワー」は442台の駐車場を有しているが、今後電気自動車の駐車場利用比率が高まれば蓄電池の容量が増えることになるため、災害時の補助電源としての活用に協力いただける電気自動車の所有者向けに、現在優遇システムを検討中とのことだ。
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