日産 新型シーマハイブリッド 新型車解説(1/2)

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:日産自動車株式会社
日産 新型シーマハイブリッド 新型車解説
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新型シーマが、フーガの出で立ち&ハイブリッド化で復活だ!

日産 新型シーマハイブリッド

“日産 シーマ”がハイブリッドとなって久々の復活を遂げた。

シーマは、昭和63年1月に発売された初代モデル以来、パーソナルカーとして日産の最上級車に位置付けられるクルマとして作られてきた。

今回で5代目となる新型シーマハイブリッドは、日産のフラッグシップモデルであるのは変わらないが、パーソナルカーというより、オーナーが後席に座るショーファードリブン(お抱え運転手付の高級車)としての性格を強めたモデルへと仕上げられている。

新型シーマハイブリッドのベースになったのはフーガだが、さまざまな面でフーガよりもひとクラス上のクルマとして作られている。

ボディは、全長と全幅は5,120mm×1,845mmと従来のシーマと変わらないが、ホイールベースが150mm延長されて3,050mmになった。これによってニールームが825mmと、後席に大きな居住空間を持ったのが大きな特徴だ。

エクステリアは、立体感ある大型のフロントグリルやメッキをあしらったバンパーなどが特徴。FR車らしいロングノーズ・ショートデッキの基本プロポーションをベースに、ホイールベースの延長によって伸び伸びした感じのサイドビューを作っている。

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後席への“おもてなし”が重視されたインテリア

日産 新型シーマハイブリッド

インテリアは、後席を中心にした快適性やおもてなしがポイント。

シートは全席のクッションに低反発ウレタンを採用したほか、VIP系のグレードにはエアコンディショニングシートやセミアリニン本革シート、パワーリクライニングリアシートなどが採用される。最上級グレードの「VIP G」には、BOSEの5.1サラウンドサウンド付き後席プライベートシアターシステムなども用意されている。

また、快適性を重視して新たなチューニングを施したコンフォートサスペンションによって快適な乗り心地を実現したほか、アクティブノイズコントロールや騒音の低減を重視して専用開発された吸音タイヤなどによって、高い静粛性も確保されている。

パワートレインは、日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムが搭載されている。3.5リッターV型6気筒VQ35HR型エンジンに高性能モーターを組み合わせることで、364psの圧倒的な動力性能を発揮。充放電に優れた特性を持つリチウムイオン電池の採用で、効率良くパワフルな走りを実現している。

マニュアルモード付きの電子制御7速ハイブリッドトランスミッションの採用などと合わせ、豪快な走りと画期的な低燃費を実現した。

JC08モードで「16.6km/L」の燃費は10・15モードでは「18.8km/L」に達し、従来のシーマの「8.0km/L」に対して2倍以上の低燃費となった。

メーターにはハイブリッドシステムの作動状況に応じてバッテリー残量、アクセルガイド、ECOドライブインジケーターEVオド・ツイントリップメーターなど、多彩な情報を表示するセンターディスプレイを採用した。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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