トヨタ ヴェルファイア燃費レポート|3.5LガソリンとHVの実燃費を徹底比較!(2017年マイナーチェンジモデル)(4/5)

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トヨタ ヴェルファイア実燃費レポート|高速道路編

トヨタ ヴェルファイア(3.5Lガソリン) 高速道路での実燃費:12.6km/L

ヴェルファイアの3.5リッターガソリン搭載車は高速道路で12.6km/Lという、アルファード&ヴェルファイアのハイブリッドと比べても10%落ちに留まる予想外に良好な燃費を記録した。良好な燃費を記録した要因は動力性能の余裕溢れる3.5リッターV6エンジンと変速幅の広い8速ATの組み合わせにより、低いエンジン回転でユルユルと巡航できたためだろう。

トヨタ ヴェルファイア3.5Lガソリンモデル実燃費レポート|高速道路編
車種名実燃費パワートレイン

トヨタ ヴェルファイア

※2017年12月マイナーチェンジモデル

12.6km/L

3.5Lガソリン/2WD

トヨタ アルファード

※2017年12月マイナーチェンジモデル

14.0km/L

2.5Lハイブリッド/4WD

トヨタ アルファード

※2015年10月計測

13.7km/L

2.5Lガソリン/2WD

やはり魅力は余裕のあるパワーと不安のない走り

高速道路での動力性能は、最高出力301馬力&最大トルク36.8kgmながら車重が約2100kgと重いため、アクセルを深く踏んだ際の絶対的な加速力は「メチャクチャに速い」というほどではないが、この巨体が加速していく様を想像するとかなり威圧感があるのは確かだ。

また、大排気量エンジンらしい低回転域から発生する太いトルクを生かして、首都高速のレインボーブリッジのような上り坂でも、アクセルを深く踏まなくともグイグイとスピードが乗る。さらに8速ATの変速も後述するように全体的には静粛性が非常に高いこともあり、タコメーターを見ていないとシフトアップ、ダウンともいつ行われたか分からないほどスムースかつ素早い。

なおトップギアの8速での100km/h走行時のエンジン回転数は1500回転と非常に低く抑えられており、8速に入るタイミングはDレンジで90km/h、マニュアルモードを使うと85km/h付近だった。

最近はハイブリッドやダウンサイジングターボの普及により、6気筒以上のマルチシリンダーの大排気量車はメッキリ減ったが、この余裕とフィーリングには捨てがたい魅力があることを再認識した。

それだけに高速道路でアルファード&ヴェルファイア、特にV6エンジン搭載車が元気よく走っているのも気持ち的にはなんとなく分かったが、今や高級車の区分にあるだけに、相応にジェントルな運転を心掛けてほしいところだ。

新機能、レーントレーシングアシストを使ってみた

停止まで対応する先行車追従型のレーダークルーズコントロールとハンドル操作のアシストを行うレーントレーシングアシスト(以下LTA)を高速道路で使った印象は、ビッグマイナーチェンジ後のハイブリッドとほぼ同様であった。ACCは三段階から選べる車間距離が適切かつ加減速も非常にスムース、LTAも車線のペイントを読むのが早い上、直線ではかなり精確に車線中央をキープしようし、首都高速の緩いコーナーに対応することもあるなど、現在販売されている車全体で見ても完成の高い運転支援システムの1つと評価できる。

ちなみに新型ヴェルファイアの運転支援システムも、首都高速のジャンクションのような激しい渋滞中だと、日産のプロパイロットやスバルのアイサイトツーリングアシストと同様に停止後3秒までの発進は対応しており、さらに10km/hまでの渋滞ならほぼ運転を任せられるので渋滞時の疲労軽減には絶大な効果を発揮する。

ただ渋滞中のスムースさに関しては、V6エンジン搭載車は有段ATであるため仕方ないのだが、トランスミッションがなくEV走行もできるハイブリッドに比べるとやや見劣りする。

その他高速道路で気づいた点

・高速道路の巡航だと「遠くで回ってるだけ」というくらい無音に近く非常に静かなのだが、路面によってロードノイズが大きいことがあるのは残念。

・10mを超える横風があると、やや横風に振られることもあるが、無風か弱い風であれば2トンを超える車重を(見方によっては)生かしたドッシリ感があり頼もしい。

・ビッグマイナーチェンジで斜め後方を監視し、進路変更などの際の事故防止に大きな効果を持つBSM(ブラインドスポットモニター)が設定されるようになったのは大歓迎すべき改良。しかしそれが標準装備となるのは700万円を超える最上級グレードのエグゼクティブラウンジ系だけで、他のグレードは60万円を超えるカーナビとセットになったメーカーオプションというのは、ベーシックグレードでも300万円を軽く超える車なのを考慮するとちょっと考えモノだ。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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