スズキ クロスビー燃費レポート|1Lターボ+マイルドハイブリッドの実力を徹底評価!(2/6)
- 筆者: 永田 恵一
スズキ クロスビー実燃費レポート|市街地・街乗り編
スズキ クロスビー 市街地での実燃費:17.3km/L
クロスビーの4WDは、市街地で17.3km/Lという燃費を記録した。同じエンジンを搭載スイフトRStとの差は、マイルドハイブリッドが効果を発揮している。今回クロスビーが4WDなので、2WDを選択すればもう少し数値は伸びるだろう。
一方ヴェゼルに対しては、交通状況や気候といったテスト時のコンディションを差し引いても、明確なアドバンテージがあると言える。市街地・街乗りのシーンでは、ダウンサイジングターボのメリットを証明した結果となった。
実燃費レポート|市街地・街乗り編 | ||
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車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
スズキ クロスビー ※2017年12月登場モデル | 17.3km/L | 1Lターボ+マイルドHV |
スズキ スイフトRSt ※2017年計測 | 17.0km/L | 1Lターボ |
ホンダ ヴェゼル ※2014年計測 | 13.8km/L | 1.5Lガソリン |
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ターボの乗り心地は改善されている
クロスビーの1リッター3気筒直噴ターボは、輸入車のような力強さ程ではないものの、十分なトルク感があり運転しやすい。
シフトアップのタイミングは、普通に乗っていると2000回転を少し超えるあたりで、トップギアの6速には65km/hくらいでシフトアップされる。また1500回転程度の低いエンジン回転数での巡航は振動はあるものの不快ではなく、なかなか心地よかった。
運転中の小さな不満としては、高速巡航中に追い越し加速などでアクセルを全開にすると、シフトダウンがやや遅く若干タイムラグを感じることがある。とはいえ全体的なドライバビリティは、同じターボエンジンを搭載するスイフトRStよりも良くなっているように感じた。
アイドリングストップを市街地で試してみた
アイドリングストップは9km/hまで減速した時点からエンジンを停止するタイプだが、停止後の「ガッタン」という揺り返しを防ぐためにブレーキの調整を行っても、不必要なアイドリングストップが起きにくいのは好ましい。また、アイドリングストップ状態からエンジンが再始動する際のフィーリングも、エンジン再始動に発電機を使うため、音や振動がほとんどなく非常に快適で、さらに素早い点も高く評価できる。
アイドリングストップの頻度は、テストした日の気候であれば止まるたびほとんど実行された。また、アイドリングストップする時間も信号待ち程度の停止中なら、エンジンが再始動することはほとんどないほど長かった。アイドリング中プルプルとした振動があるが、アイドリングストップでエンジンは頻繁に止まるので、結果的に問題に感じることは少ないだろう。
アイドリングストップについて1つ不満を挙げたい。
テスト前日に首都高速のジャンクションで車が小刻みに動く激しい渋滞に遭遇したところ、停止前からエンジンが止まる仕様のため、エンジンの始動と再始動が頻繁に起こり煩わしかった。この対策として、新型スペーシアにも搭載されている、アクセルを踏まないクリープ現象程度の低速走行ならモーターで走行できる“EVモード”を加えて欲しいと感じた。
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