日産 フーガ 500km実燃費レビュー【総評編】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
改めてフーガ250GTの魅力とは
500km走ってみて、フーガ250GTの燃費の良さには驚かされた。
フーガのような大排気量エンジンを搭載した、大型のラグジュアリーカーの燃費は、どう頑張ったところでひとケタ台だろうと思っていたからだ。実際に、国内外のライバルたちの実燃費(カタログ燃費ではない)は、これまではそのぐらいのものだった。
燃費の値だけを取り上げても「それでクルマを全面的に評価するわけにはいかない」と、この連載では何度も記してきた。燃費の値を向上させるために犠牲にしているものが多ければ、それがクルマに必ず現れることは、この500kmテストで僕らが実証して来ている。
しかし、フーガ 250GTは燃費のために犠牲にしていると思えるところが、あまり見受けられない。優れた燃費が達成された主な理由は、VQ25R型V6エンジンと7段AT、その他の部分の地道な改良作業の結果であろう。
では、フーガ250GTの魅力とは何だろうか。列挙してみれば、優れた燃費、エクステリアとインテリアの造形、ハンドリングなどだろう。
大型4ドアセダンはファミリーカーとして使われるだけでなく、法人需要などのフォーマルな役割を担うこともある。フーガ250GTは、それにも十分に対応できる。と同時に、特にエクステリアとインテリアの魅力が、フォーマルな役割を課された時にフーガの強い個性を発揮する。
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