スカイラインクロスオーバー 実燃費レビュー【vol.2 100-200km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
洗練された造形と色調センスを持ったインテリア
すっかり明るくなったパーキングエリアで、改めてスカイラインクロスオーバーと対面してみる。
その外見はクロスオーバーというだけあって、SUVともステーションワゴンとも違う。腰が高めだけれども、ドライビングポジションは乗用車のそれだ。
「デザイナーの渡辺誠二さんは、“チータをイメージしたカタチです”と言っていました」「フェンダーラインの抑揚が、水前寺清子のコブシに通じる、と」「んなわけないじゃないですか」
担当編集のY君は30歳なったばかりだというのに、昔のこともよく知っている。
スカイラインクロスオーバーは、少し高めの視点を保ちながら、自然な運転姿勢を取れる。SUVを街中で乗る際のような違和感はない。
インテリアは、バーガンディの革内装が高級な雰囲気を醸し出している。
一歩間違えると、場末のスナックになってしまう素材と色だが、スカイラインクロスオーバーはとても洗練されている。
ただ革を張ったのではなく、表面に入れた折り柄もセンスがいい。よく見ると、その柄はドアパネル内張りやダッシュボードなどとも調和が図られているのがわかる。
他にも、樹脂や金属製のパーツが組み込まれているが、その形状とともにバランスやコーディネーションもよく吟味されている。デザイナーや開発者が、時間を掛けて何度も何度も検討を繰り返した末の造形だ。
「マセラティを彷彿とさせるエロさですよね」
Y君も、インテリアの魅力にすっかり参っている。
ややもすると、日本車が陥りがちなヤンキーやファンシー、ガンダム調などからはほど遠い、とても洗練された造形と色調センスでスカイラインクロスオーバーのインテリアはまとめられている。
落ち着いていて、大人っぽい。どんな服装でも、どんな住宅でも、どんなシーンにでもマッチするだろう。
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