レクサス HS250h 実燃費レビュー【vol.1 0-100km】(1/2)
- 筆者： 金子 浩久
- カメラマン：オートックワン編集部
レクサスと対照的なプリウスのブランド・イメージの強さ
レクサス初のハイブリッド専用車となるHS250hは、IS250と共にレクサスのラインナップの基礎部分をより強固にするというミッションも併せ持っている。
HS250hが前輪駆動、IS250が後輪駆動という違いはあるが、ともに2.5リッターエンジンを搭載し、価格も400万円前後と、商品としては近似している。
IS250は発表から年月も経過し、スポーツセダンを標榜するクルマだから、最新のハイブリッドシステムを搭載したHS250hとは同列には語れないが、ショールームに並べられた2台が、どんな顧客にどう選ばれていくのかは、とても興味がある。
東京から伊豆に出掛ける前に、ガソリンを満タンにするために、スタンドに寄った。
青山通り沿いの24時間営業店で、場所柄、内外の最新型がひっきりなしに訪れているところだ。だから、ここの従業員はクルマに詳しい。
しかし、今日はいつもと調子が違った。
「いらっしゃいませッ。レギュラー満タン、オッケー。これって、プリウスとは違うんですよね？」
彼はHS250hのリアドアの下に付けられた“HYBRID”のエンブレムを見て訊ねたのだが、やはりどうも「ハイブリッド＝プリウス」というイメージが強いようだ。
日本国内でのブランド構築に試行錯誤しているように見えるレクサスとは対照的に、プリウスは国内外で強固なブランド・イメージを形作りつつある。
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』（１～４）、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
この記事にコメントする