トヨタ プリウス 実燃費レビュー【vol.4 300-400km】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
惜しまれるブレーキのフィーリング感
「回生しているブレーキから、フットブレーキが使われる時に、どうしたら違和感を少なくできるか、開発では注力しました。」横浜で行われたメディア向け試乗会で、開発エンジニアはブレーキフィーリングの仕上がり具合を気にしていた。
たしかに、回生ブレーキを効かせているところからフットブレーキを踏み込むと、効き具合に差が出る。勢い良く踏むと、カックンと効く。ガソリンエンジンのハイパフォーマンスカーのように、ジンワリとは効いてくれない。そのカックンが、もう少しだけなだらかだったなら、と惜しまれる。
乗り心地やハンドリングなどはしっとりとした上質感が出てきて好ましいのだが、ブレーキだけが取り残されている。ブレーキは減速するためにあるものだが、そのフィーリングはとても大事だ。最終的には、クルマの質感までをも左右してしまう。
じんわりとした効き方、踏み込んでから一度戻し、再度踏み込んだ時の効き方やフィーリングなどの開発は、簡単ではないと聞く。地道に試行錯誤を繰り返すしかないのだろう。マイナーチェンジに期待したい。
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