2リッターエンジンを搭載した“マツダ ロードスターRF”の実燃費を測ってみた(3/3)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:小林武夫/永田恵一
2リッターエンジンを搭載した“マツダ ロードスターRF”の実燃費を測ってみた
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マツダ ロードスターRF 実燃費テスト/市街地編

市街地編ではドライバビリティ(運転のし易さ)やアイドリングストップの印象などをお伝えする。

市街地でのドライバビリティは特にストップ&ゴーの多い市街地では2リッターエンジンのトルクの太さは絶大で、ATでも2,000回転前後の低いエンジン回転数でシフトアップが進み、少ないアクセル開度で非常に楽に運転できる。

なおATに着くスポーツモードを選ぶとシフトアップのタイミングが高回転となり、アクセル操作に対するレスポンスがシャープになるといったスポーツモードではよくある変化が確認できた。通常の走行ではスポーツモードを使う必要は無いだろう。

アイドリングストップは他のマツダのAT車のアイドリングストップと同様に停止後ブレーキペダルを踏み足すとアイドリングストップが始まり、止まりそうで止まらない渋滞中や一時停止などで不要なアイドリングストップが起きないという意味では好ましいタイプだ。

あまりにも“美しい”ロードスターRF/外観から内装まで フォトギャラリー[画像86枚]

だが、エンジン再始動の早さは申し分ないが、セルモーターの音やエンジン再始動の際の振動がやや大きい点は少し残念だった。アイドリングストップの頻度は気温が10度程度であればほぼ止まる度で、アイドリングストップする時間も停止中に再始動することはほとんどなかった。

そしてロードスターRFの電動メタルトップは世界トップレベルの約13秒という開閉の速さで、動きのスムーズさは素晴らしく、加えて10km/h未満であれば走行中でも開閉可能な点も有難い。

そのほか気づいた点としては、ソフトトップもそうなのだが、「もう少し着座位置が低ければ、スポーツカーらしく足を投げ出して座る雰囲気が楽しめるようになるのに」と感じることくらいだ(視界との兼ね合いもあるのかもしれないが)。

市街地での燃費は12~13km/Lが期待できるソフトトップと同等の12.5km/Lを記録した。この結果はアイドリングストップの効果だろう。

マツダロードスターRF VS(6AT)の市街地での実燃費/12.5km/L

マツダ ロードスターRF 実燃費テスト/総評

マツダ ロードスターRF VS(6AT)の総合実燃費/14.2km/L

マツダ ロードスターRFはスポーツカーとしては良好な燃費に加え、特に今回テストに使ったVSのAT車はコンセプトに合った全体的なラグジュアリーな雰囲気、サスペンションの良化などにより、なかなか魅力的な車に仕上がっていた。

ソフトトップでは高く感じた250万円からという価格であったが、ロードスターRFのVSの約360万円を電動メタルトップであることや装備内容を加味し、同じ2リッターエンジンを搭載するトヨタ86の最上級グレードが330万円近くすることを考えれば、納得の価格である。

また、車両価格が400万円前後のオープンカーというのはミニくらいしか思い浮かぶクルマがなく、競合車が存在しないという意味でニッチなポジションを狙ったロードスターRFは、大量ではないにせよそれなりの数が堅実に売れるクルマになりそうな予感がする。

あまりにも“美しい”ロードスターRF/外観から内装まで フォトギャラリー[画像86枚]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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