ホンダ インサイト 実燃費レビュー【vol.3 200-300km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:吉澤憲治(編集部)
ここからはECON制御のお手並み拝見
都庁前を出発した時のインサイトの平均燃費は20.3km/L。すぐに22.3km/Lに上がり、その後は、20km/L台を前後していた。タコメーター中央部のインジケーターを切り替えると、瞬間燃費も表示される。御坂みちの上り区間のようなエンジン回転を上げて、パワーを必要とするところでは、瞬間燃費は7km/L台までに落ちていた。しかし、平坦なところに来れば、すぐに17、18km/Lにまで戻す。
インサイトには、「ECON」と呼ばれるエコ運転アシスト・プログラムが組み込まれている。インパネ右下のグリーンのボタンを押してオンにすることによって、エンジンの出力制御、アイドリングストップ領域の拡大、エアコンの省エネ化などを行う。つまり、オンにすることによって、加速を穏やかにし、アイドリングストップ時間を延ばし、減速時のブレーキからの回生充電量を増やし、外気温の条件によってエアコンを内気循環に切り替えて、風量を抑える。
カタログには、「走りや快適性を満足できるレベルに確保した上で、 燃費性能をさらに向上させることが可能となりました」と記されている。
この、ECONの効能がどれくらいあるのかも、500kmを走って確かめたかったことのひとつだった。
結論から先に言えば、ECONの効果は確かに認められるが、燃費 を向上させる運転をつねに自分で意識していれば、同等の燃費向上は図れるのではないか、というものだった。
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