待望の1.5Lガソリンエンジンを搭載したチューニングベース車両「デミオ 15MB」[試乗・燃費レポート](6/7)

待望の1.5Lガソリンエンジンを搭載したチューニングベース車両「デミオ 15MB」[試乗・燃費レポート]
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明確な狙いを持って登場したデミオ 15MBを歓迎したい

マツダ デミオ15MB 総合実燃費/19.4km/L

「燃費」という観点からデミオ 15MBを見ると、すべての区間で1.3リッターガソリンの5速MTを上回る燃費を記録したことは、繰り返しになりますがトルクフルな1.5リッターエンジンと巡航回転数を下げられる6速MTのマッチングの良さがガッチリ噛み合った結果と言えるでしょう。

「同じ車で(基本的に)排気量が違うだけのエンジンで、車重が変わらなければ動いている限り燃費は変わらない」とよく言われますが、デミオ15MBはアイドリングストップも付くのでカタログに載るJC08モード燃費はともかくとして、市街地での燃費も1.3リッターガソリンの5速MT以上と「排気量が大きいから実燃費が悪いとは言い切れない」ということも象徴していると思います。

マツダ デミオ 15MB 市街地燃費テストの様子

15MB自体はスポーツモデルという面を強く押し出している訳ではありませんが、それはキャラクター性から当然のことで、不満なところは車両価格が安い分、購入後にマフラーやサスペンション、シートなどを変えたりして補えばいい訳ですから、こういった明確な狙いを持ったグレードがデミオチームに加わったことは大いに歓迎したいところです。

加えてあくまでも筆者の感覚でありますが、15MBに乗って来年1月と言われている一部改良の片鱗を見られたことも印象的でした。

マツダは現在、F1やWRCに代表されるメジャーなモータースポーツには参戦していませんが、デミオ15MBと同時にロードスターにもNR-Aという普段使いとワンメイクレース参戦という使い方ができるベース車も加えており、価格の安いモータースポーツ参戦ベース車を販売するという形でのモータースポーツ支援も、地味かもしれませんがマツダらしいというか立派なことだと思います。

デミオ 1.3リッターMTと15MB、買うならどちら!?

マツダ デミオ 15MB

また、購入の際に1.3リッターのMTと15MBで迷った場合には、(価格は13Sの145万8000円に対し15MBはユーティリティパッケージを付けて約10万円高)、1.3リッターガソリンの5速MTの魅力もありますが、筆者個人としてはMT車自体が現在ではマニアックな存在あることも加味して15MBがハイオクガソリンが必要になるのもエコカー減税もあえて気にせず、マニアック度がさらに強い15MBの方をお勧めしたいと思います。

15MBにはモニターがないのでマツダコネクトのカーナビ機能は使えませんが、そこはスマートフォンやタブレットでカバーすれば問題ないでしょう。

マツダ デミオ 15MB

いずれにしろ、デミオの1.3リッターガソリンの5速MTと15MBは、お世辞にも売れるクルマとは言えませんが、公道での常識的な走行でもアクセルを深く踏めることも含めて運転を楽しめる貴重な存在です。

以前、デミオのMTはディーゼルも含めて6%しか売れていないということを書きましたが、いかにMTを大事にしているマツダとはいえ売れないとMTがなくなってしまうことだって考えられますから、デミオを買う際にはMTも検討だけはしていただきたいところです。

また、15MBという1.5リッターエンジン搭載車が登場したのですから、今後デミオで言えば先代モデルまであったスポルトやスズキスイフトスポーツのようなメーカーで仕上げたスポーツモデル、また1.5リッターエンジンを走りの余裕に使ったホンダフィットの15XLのようなATもあるラグジュアリーなグレードの登場も期待したいところです。

1.5リッターエンジン搭載車の充実は、2017年あたりの改良のお楽しみかもしれません。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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