マツダ デミオ 1.3リッターの「MT」と「AT」の実燃費を比較 [燃費レポート](2/5)
- 筆者: 永田 恵一
マツダ デミオ 1.3リッター 5MT 燃費レポート/高速道路編
筆者は、デミオ 1.3リッターのマニュアルモデルへ(今回の燃費テストを除いて)一度だけですが試乗した経験があります。乗ったのはデミオ発売直後に箱根で開かれた試乗会で、アップダウンの激しいワインディングロードを走行。
ギア比がATの「6速」に対してMTは「5速」であったため1速1速が担当するスピード域が広くなり、特に上り坂だとレッドゾーンまで引っ張ってもそのあとにエンジン回転数が大きく落ちてしまいます。
決して悪くはないのですが、自ら購入したクルマがMTしかないというほどMT好きな筆者であっても、6速でありシフトアップの早さやシフトダウン時の見事なブリッピング機能を備えているATの方がいいかなと感じていました。
しかし今回、デミオの1.3リッターMTに3日間ジックリと乗ってみたところ、その時の若干ネガティブであった印象はかなり覆されました。
まず、絶対的な動力性能は穏やかというかごく普通といったところで、そこに特筆すべきことはありません。
しかし、1.3リッター MTのエンジンフィールはAT以上に濃密でエンジンをより味わえるというか、レッドゾーンまでキッチリと回り、その時のエンジン音はいい意味で不快感のない共鳴音のようなものを伴った、現行ロードスターを彷彿とさせるような“快音”を聴かせてくれます。
100km/h走行時のエンジン回転数は2,500rpmと、5速がトップギアとなるため6速ATの2,000rpm強に比べると当然というか高いものの、その分いい意味でエンジンの存在感を意識することができ、これはこれで高速道路を走っているだけでもエンジンとの対話も伴う濃密なクルージングを楽しめます。
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