日産 新型エクストレイルハイブリッド エコラン(燃費)レポート(3/4)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:オートックワン編集部
実はこの日がエクストレイルHVに初めて試乗する筆者、まずはクルマを理解しながら走行
さて、実は筆者がエクストレイルハイブリッドに乗るのはこの日が初めてで、まずはエクストレイルハイブリッドとの実走行による性格判断から始まります。
それほど特殊なところがないクルマなのが幸いし、前述のエコランのコツに加えて巡航速度をちょうど1,200~2,000rpmに入る7~80km/hに抑える(燃費のいい速度域が非常識に遅いスピードにならないのもエクストレイルハイブリッドのいいところです)、無駄なブレーキを踏まない、同じようなスピードで走るトラックやバスがいれば常識的な範囲で空気抵抗を減らすため後ろについてスリップストリームを使う、上り坂、下り坂ともに坂をうまくクリアするといったごく一般的なエコランを心掛けてゆきます。
一般ルートを通らずに湾岸から山手トンネルへ、「エアコンなし作戦」は成功か!?
途中、首都高湾岸線、4号線では軽い滞りがありましたが、ここは低速域ではEV走行が可能なエクストレイルハイブリッドだけにさほど燃費のロスなくクリア(筆者がそう思っているだけかもしれませんが)、エアコンも当日は幸いにも最高気温27度と窓を少し開ければ我慢できる範囲であったため、エアコンなし作戦も成功しました。
しかしながら長いトンネルとなる首都高の中央環状線では車内はそこまで暑くならないとはいえ、写真の通り車載の気温計が30℃を大幅に超え「夏場のエコラン気分」を味わいました(笑)。
またこの日は曇り空でエアコンなしでも車内が曇る心配がなかったことも幸いでした。
一番の懸念点であった中央道のアップダウンも、ベストな状況で通過
中央高速に入るとアップダウンが激しくなってきますが、ここは 「平坦から上りになるなら平坦なうちに若干スピードを上げおき、その勢いを使って坂を上る」など上り坂での燃費低下を最小限に抑える方法を考え、下り坂ならばアクセルオフの回生状態でバッテリーに電力を貯めるか、滑空と呼ばれる若干のアクセルオン状態でほぼエネルギー消費ゼロで車を前に進ませるかなど、状況に応じたベストな運転をしたつもりです。
もちろんメーター上のディスプレイでバッテリーが貯まったことを確認できればアクセルを少し戻し、EV走行を積極的に使ったことは言うまでもありません。
高速道路を降りた後も乗り方はそれほど変わりませんが、郊外の道とはいえストップ&ゴーがあるだけに、高速道路での乗り方に加えエコランのコツの①と②が重要になってきます。
燃費は!?順位は!?いよいよ結果発表!!
そして、3時間の制限時間の2時間55分くらいまで使い切ったエコランの結果はというと、
「18.5km/L」で「8位」
「・・・」とか「うーん」といった「悪くもないんだけど、何とも言い難い」としか言いようのない順位でありました。しかも1位から3位、10位、20位、ニッサンの23位、ブービー賞の27位には商品もあったことを思うと、なおさら中途半端な順位であることは否めません。
言い訳がましいところですが筆者なりに敗因を考えると
・エコモードの存在をすっかり忘れ、オンにしたのは高速道路を降りたところだった(しかしそれもエクストレイルの開発陣によれば「エコモード自体主にレスポンスをマイルドにすることでドライバーによっては燃費が上がる効果があるというものなので、今回のように集中してエコランをしていればオンオフはそれほど影響はないでしょう」とのこと)
それ以外はギャンブルで選んだ経路が悪かったのか、筆者の腕が悪かったのか(後者が最大の敗因なのでしょうが)。
それでもエコラン中は同行してくれた編集部Sさんとの会話が半分上の空になることが多々あるくらい集中できたこともあり、不思議と悔いは残りませんでした。
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