三菱 アウトランダーPHEV 燃費レポート/永田恵一(5/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:オートックワン編集部
三菱 アウトランダーPHEV 燃費レポート【総評】
三菱アウトランダーPHEVの総合燃費/13.8km/L
アウトランダーPHEVはハイブリッドカーとして走行する際の燃費がいいことはもちろん、普段の買い物に代表される近距離の使用なら電気自動車として使えること、高度な四輪駆動システムを持つなど、非常に高い商品力を持っている。
さらにこれだけに商品性を持ったクルマが、補助金を使えば400万円以下の車両本体価格で販売されているというのは絶対的な金額は大きいが、内容を考えればとてもリーズナブルだと思う。
ここまではカタログやインターネットの情報からでも分かることだが、実際に乗ってみても静かで快適かつ、運転する楽しさも備えている上に、ハイブリッドシステムの動きを中心にクルマとしてもワクワクさせてくれることが非常に魅力的であった。何よりも、住まいに太陽発電パネルでも設置すれば、普段使いが再生可能エネルギーだけで走れる可能性を持つことも素晴らしい!
アウトランダーPHEVで1つだけ改善を願いたいのが乗り心地だ。路面のいいところでは申し分ないのだが、大きな路面のギャップや路面が荒れたところだとガツンという大きなショックを感じてしまう。そういったところを走った際の足回りからの音も静かなクルマなゆえに余計に目立ってしまう面もあるのかもしれないが、「ドシン」、「ゴトン」といった低級な音なので、「コトン」、「スパン」といった上品な音になることを望みたい。
車重が重いクルマなので、車重に対応してスプリングを硬い方向にしざえるを得ないという不利はあると思うが、ほかの部分がいいだけに乗り心地が改善されればより素晴らしいクルマになるに違いない。
アウトランダーPHEVという素晴らしいプラグインハイブリッドカーが出来たのだから、この機構を応用したクルマを増やせば大きな武器になるのではないだろうか。バッテリーの不具合で出鼻をくじかれた感は否めないが、それも真摯な対応で乗り越えているだけに、アウトランダーPHEVは次世代エコカーの1台として声援を送りたい存在だ。
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