ホンダ 新型フィットハイブリッド 燃費レポート/永田恵一(4/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:オートックワン編集部/永田恵一
ホンダ 新型フィットハイブリッド 燃費レポート/永田恵一
新型フィットハイブリッド 燃費テスト出発前の新型フィットハイブリッド 新型フィットハイブリッド フロントフェイス 新型フィットハイブリッド エクステリア 新型フィットハイブリッド テールイメージ 新型フィットハイブリッド タイヤ&アルミホイール 新型フィットハイブリッド サイドイメージ1 新型フィットハイブリッド サイドイメージ2 新型フィットハイブリッド 走行イメージ 新型フィットハイブリッド 走行イメージ 新型フィットハイブリッド 海ほたるにて 画像ギャラリーはこちら

ホンダ 新型フィットハイブリッド 燃費レポート【市街地編】

新型フィットハイブリッド 市街地にて燃費テスト中

ストップ&ゴーが多い市街地走行だと、新型フィットハイブリッドは郊外路以上にEV走行する距離が増え、ハイブリッドカーらしさをさらに強くに感じることが出来た。

ここで、新型フィットハイブリッドの発進からのハイブリッドシステムの動作をカンタンに説明すると、

(1)スタートから20km/hくらいまではモーターのみでスタート(EV走行)

(2)スピードが20km/h以上に上がると、エンジンが掛かる

それ以上のスピードではバッテリー残量やアクセル操作に応じてEV走行やエンジン走行、モーターとエンジンの併用を使い分け、減速時には回生ブレーキでバッテリーに電力を戻す。

市街地を走行する新型フィットハイブリッド
市街地を走行する新型フィットハイブリッド新型フィットハイブリッド 市街地の燃費は「26.0km/L」

テスト中はフル回転というほどではないにせよ、それなりの暑さだったため常時エアコン(エアコンも先代のエンジン駆動から走行バッテリーの電力を使って駆動する電動タイプに進化)は作動していたが、テスト日程度の暑さだったら前述した回生性能の高さによりバッテリー残量も多めに保たれるので、市街地走行でもエアコンを作動させるための電力をエンジンを掛けて確保するという場面はほんの数回で、エアコンの使用による燃費の低下は非常に少なかった。

駐車場での取り回しの際には、若干ではあるがツインクラッチミッションの操作性に難を感じた。具体的には左足でブレーキも踏みながらアクセルとブレーキを併用してバックで車庫入れをする際などに、ほんの少しギクシャク感を覚える点で、今後の熟成を期待したい。

ちなみにテスト中は使用しなかったが、「ECONモード」と呼ばれるエコモードを別の機会に試したところ、違いとしてはエアコンが緩めになる、アクセル操作に対するレスポンスが問題のない範囲で穏やかになるといったことで燃費向上が期待出来そうなので、基本的にはオンにすることを勧めたい。

市街地での燃費も「26.0km/L」と、非常に優秀な数値を記録した。

ホンダ 新型フィットハイブリッドの市街地路の実燃費/26.0km/L

トヨタ アクア フクダ電子アリーナ前にてトヨタ アクア 市街地燃費は「25.0km/L」

対するアクアの市街地燃費は「25.0km/L」と、絶対的にはもちろん申し分ないのだが、ハイブリッドカーの燃費が向上しやすい走行パターンながら、3つの走行パターンの中で意外にも一番悪い数値となった。

アクアの燃費が悪化した要因としては2つ考えられる。

1つ目は、フィットハイブリッドに対しバッテリーの充放電性能が劣るため、ブレーキの掛け方の自由度が少なくなる市街地走行では回生ブレーキによる電力の戻りが減る上に、新型フィットハイブリッドのリチウムイオンバッテリーとアクアのニッケル水素バッテリーでは実質的に使える量もニッケル水素バッテリーが劣るため、結果的にアクアはEV走行出来る距離が短かったこと。

2つ目は、同じEV走行中でもエンジンとモーターを完全に切り離せるフィットハイブリッドに対し、アクアはエンジンとモーターを完全には切り離せないため、エンジンの抵抗を受けながらのEV走行となる分で損をしていることが悪影響したと考えられる。

トヨタ アクアの郊外路の実燃費(再テスト結果)/25.0km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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