トヨタ アクア(S ツーリングパッケージ) 燃費レポート(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:オートックワン編集部/永田恵一
大好評のアクアの真の実力は如何に!?実燃費テストでチェック!
トヨタ アクアは同社のヴィッツクラスのハイブリッドカーとして、2011年12月に鳴り物入りで登場したコンパクトカーだ。鳴り物入りと表現したように発売から大好評を集め、毎月の販売台数ランキングでは昨年10月以降首位に立つ月も多い。
ヴィッツクラスのハイブリッドと書いた通り、アクアはヴィッツをベースにしている。しかし、ヴィッツに対しホイールベースを40㎜延長しているのに加え、リアシート下にバッテリーと燃料タンクを前後に並べるという見事なパッケージングも実現。そのおかげもあり、全長3995㎜×全幅1695㎜×全高1445㎜(特に全高は空気抵抗低減を意識してか、最近のコンパクトカーとしては異例と言えるほど低い)というボディサイズを考えればリアシート、ラゲッジスペースともに多くの人が「結構広い」と感じられるくらいの広さを確保している点は高く評価できる。
カタログ燃費(JC08モード)は、世界No.1の35.4km/L
ハイブリッドシステムは先代プリウスの1.5リッター直4エンジン+駆動用モーター&発電用モーターというものをベースにしているが、5ナンバーサイズのアクアに搭載する関係などもあり、大幅な変更を受けている。具体的にはエンジンでは電動ウォーターポンプの採用など(プリウスもそうだが、アクアはパワステやエアコンなども電動駆動なので補機ベルトは持たない)、ハイブリッド関連では新設計のモーター、プリウスに対し小型化されたバッテリーの採用、各部の小型化、軽量化などが行なわれている。
結果、売れ筋のSグレードでハイブリッドのコンパクトカーであることを考慮すれば1080㎏という非常に軽い車重に仕上がっており、カタログに掲載されるJC08モード燃費も35.4km/Lと、CMでもアピールしている通り現時点では世界一のものを誇る。
グレード展開は下からL(169万円)、S(180万円)、G(186万円)、G”ブラックソフトレザーセレクション”(194万円、SとGは今年5月の一部改良で密かに1万円値上げされている!)の4つ。Lはリアのパワーウインドウ、ステアリングのテレスコピック機能(前後調整)などすら着かない営業用、燃費アタックスペシャル的なグレードであるため、一般ユースの購入対象はS以上となるだろう。
今回のテストではSのツーリングパッケージ装着車(16インチアルミホイール、専用サスペンションなどが含まれる。11万250円高)を使用した。
テストはお盆休み中の8月14日の早朝から行い、天候は晴天で、気温は30度を超える時間帯がほとんどという夏らしい日であった。
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