アウディ S6アバント 試乗レポート(1/3)

アウディ S6アバント 試乗レポート
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またひとつ熟成が進んだアウディ S6アバント

フロントマスク

アウディ・ジャパンの2009年は、A6のマイナーチェンジでスタートした。

ボディは他のアウディでおなじみのLEDポジションランプを採用するなど、フロントマスクを中心にリファイン。エンジンは4.2L V8に代わりスーパーチャージャーつき3L V6を投入してダウンサイジングを図り、環境性能をアップしている。

同時にA6をベースとしたスポーツモデルS6とRS6もマイナーチェンジし、これまでアバントだけだったRS6はセダンも選べるようになった。ただ両車ともA6に比べると変更点は少なめ。となるとS6については、「注目する意味があるの?」と思う人がいるかもしれない。

でもヨーロッパ車は、たとえ外観はそのままでも、中身はしっかり進化していることが多い。それを新型S6アバントに乗って思い知らされた。

アウディ・グループのランボルギーニ・ガヤルドにも積まれる5.2L V10直噴エンジンをA6のボディに移植したモデル。S6の成り立ちを簡単に説明するとこうなる。パワーやトルクは実に435ps/55.1kgmを発生し、6速ATとクワトロシステムを介して4輪にその力を伝える。クワトロは基本40:60の前後トルク配分を状況に応じて可変させる方式だ。これらのスペックは旧型と変わらない。

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

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