【ahead femme×オートックワン】-ahead 1月号-弁天様と江の島と(3/4)
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五竜頭に見守られる江の島
焼き蛤のいい香りや、脂ののった干物の誘惑と闘いつつ、江の島の玄関口・青銅の鳥居をくぐるとまずは参道だ。海産物から和のスイーツ、貝細工の小物まで、いろんな土産物屋が並び、寄り道しながらブラリと歩く。立派な朱色の鳥居が見えてきたら、ここからは急勾配の階段だ。
元気がある時は、ダイエットがてらにガシガシ登っていくけれど、今日はエスカレーターでスイスイ登れる「江の島エスカー」でラクしよう。
三区間に分かれているエスカーで、最初にたどり着くのが辺津宮という、江島神社の本社だ。
これまで、どんな神社なのかをよく知らないままだったけれど、三姉妹の女神が祀られていると聞いてドキリとした。武将たちが参詣するくらいだから、てっきり厳格な男の神様だと思い込んでいたし、実は私自身も三姉妹なのである。
昔むかし、天照大神の時代に生まれたという三姉妹の女神は、辺津宮、中津宮、奥津宮の3つの社殿に祀られて弁財天女として信仰され、日本三大弁財天のひとつなのだという。弁財天といえば、七福神の紅一点であり、福岡の宗像大社、広島の厳島神社と御同神だ。そう聞くと、偉大さが少しわかる気がする。
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