交通事故が減ると困る?自動ブレーキ装着を国交省や警察が啓発活動を行わない理由(1/2)

交通事故が減ると困る?自動ブレーキ装着を国交省や警察が啓発活動を行わない理由
交通事故イメージ ムチウチイメージ 衝突回避支援型プリクラッシュセーフティーシステム(PCS) スバル アイサイト スバル アイサイト カメラ認識イメージ スバル アイサイト 国沢氏所有のアウトランダー追突事故直後 画像ギャラリーはこちら

低速時の追突事故でどの程度の損害?

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師走の忙しい12月26日の昼過ぎに追突された。完全なる停車中で、首を捻って左側を見ていた状況だったため、妙な体制で衝撃受ける。首が痛い。おそらく衝突時の車速は15km/h前後だったと思われる。後で聞いたところによれば完全なる脇見状態で、ノーブレーキだったそうな。速度低くても一番大きなエネルギーを放つ衝突形態と言ってよい。

私の車両はアウトランダーPHEV。追突してきたのはアクア。逆なら自動ブレーキが付いていたこともあり、ほとんど100%自動停止したと思う。はたまた今のアクアに装備可能なレーザー+カメラ式の『セーフティセンスC』付いていたら、この程度の速度だと自動停止可能。つまり5万円程度の投資で事故は起きなかったことになります。

本題はここから。追突事故でどの程度の損害が出るのだろうか?

まず車両。追突した側のアクアはガマンすればバンパーの補修くらいで済む。3万円くらいでしょう。追突された側は「原状復帰」が過失責任100%の事故だから、事故の前の状態に戻す修理になる。例えばバンパーは、パテでの整形など伴うようだと新品交換。

事故は被害者が全て泣き寝入り

ムチウチイメージ

今回の事故では、アウトランダーPHEVのリアバンパー全体が前方に押されている上、内側の構造物も圧縮されてしまっていた。三菱自動車のディーラーに持って行ったら「バンパー外してチェックしなけば解りませんけれど、思ったよりダメージが大きいかもしれません。修理期間は2週間ください」。2週間掛かるとなれば10万や20万円じゃ済まないだろう。

海外取材時に修理してもらうことにしたため8日間分は代車(レンタカー)不要と伝えたが、それでも6日間分のレンタカー代掛かる。私のクルマはガラスコートも施工してあったため、当然ながらその分の原状復帰してもらう。以上、なんのかんので30~40万円の費用が掛かってきます。15km/hの事故でこんなもの。

いやいや。被害者が病院に通えば健康保険使えないため(100%加害者責任の交通事故は原則的に保険の適用外)、もっと事故処理金額は増える。一番納得出来ないのは被害者です。事故現場でほぼ1時間のロスタイム。首も痛いし、クルマだって塗装など完全に新車の状態にならない(査定落ちは請求可能です)。全て泣き寝入りだ。

大雑把に言って今回の事故処理に約50万円掛かるとしておく。

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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