三菱自の早期再建へトップはゴーン社長?肝の人選で益子会長の見る目が問われる(2/2)
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- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:オートックワン編集部/桃田健史
秋から日産のバックアップが本格化
日産自動車のバックアップが本格化するのは秋に予定されている臨時総会から。
この時点で日産は筆頭株となり、日産の立て直しにやってきた時のゴーンさんと同じCOO(最高執行責任者)を引き受けると思われる。この人事もゴーン社長は「日産側が決めるのでなく三菱自動車に選んでもらう」。
問題は人選である。ゴーン社長の場合、すでにカリスマを持っていた外国人だったこともあり、得意の政治的な駆け引きで日産社内をまとめ、引っ張って行けた。三菱自動車も日本人だと厳しいかもしれない。
かといって現在ゴーン社長の右腕になるような逸材は見当たらず。
前述の通り、技術の責任者は技術面だけバックアップしていけば良い。しかしCOO(最初からCEO=最高経営責任者になる可能性もある)は難しい。ここが最初の大きなポイントになると考える。
以上、現時点で見えている道筋はここまで。もっと言えば、これ以上決まっていないように思う。
[Text:国沢光宏]
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