三菱自の燃費不正問題を受け、国交省が三菱車の公開試験を実施!試験結果は6月末に(3/3)
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- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
三菱自が発言した「高速惰行法」なんて、存在しない!?
さて、一連の三菱燃費不正の報道で、「高速惰行法」という言葉が出てくる。なぜなら、これを三菱自工が会見で使っているからだ。
ところが、交通研の自動車認証審査部では「高速惰行法などという言葉はない。今回の報道で初めて聞いた」という。
つまり、これは三菱自工の社内用語、または一部の自動車業界関係者が使う俗語だというのだ。
また、アメリカで行われている惰行時間の測定試験は、「ダウンコースト・メソッド」が正式名称で、直訳すれば「惰行法」であり、高速を意味する「ハイスピード」は含まれていない。
アメリカの「惰行法」では、初速が80mph(128km/h)であり、日本の最高指定速度90km/hよりは「高速」と言えなくもないが…。
こうした用語の定義がどうであれ、交通研による三菱車を対象とした「惰行法」による試験。
そこから得られた走行抵抗によるシャーシダイナモ試験の結果は、国土交通省が6月末に発表を予定している「取りまとめ」のなかで明らかになる。
[Text:桃田健史]
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