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イベントレポート 2013/4/30 13:37

三菱自“エコカー専用”第三工場・自動車専用船 積み込み見学レポート/松下宏(2/3)

関連: 三菱 Text: 松下 宏 Photo: 三菱自動車工業株式会社
三菱自“エコカー専用”第三工場・自動車専用船 積み込み見学レポート/松下宏

ミラージュを生産する“エコカー専用工場”では今後「コンセプトG4」も

タイで年間15万台を生産する能力のある三菱自の「第三工場」は、現在ではミラージュだけが生産されており、タイ国内のほかASEANや日本、ヨーロッパなどへも輸出されている。

そして、その第三工場では、バンコクモーターショー2013へ出品されていた「コンセプトG4」と呼ばれる4ドアセダンが間もなく加わる予定であり、「コンセプトG4」が加わると2車種を生産することになる。

そんな第三工場の中へと早速入ってみたが、気温が30℃を越えることが“普通”であるタイでは、冷房の入っていない工場内はかなり暑い。

ただし、第三工場では天井を高くすることや天井部分に断熱材をしっかりと張ることなどによって、工場内の温度上昇を抑える工夫がなされている。

プレス工程では最新のプレス機が導入され、ドアやルーフ、ボンネット、トランクなど様々なボディパーツがプレスされている。プレスの型を取り替える段取りは僅か3分くらいでできるようになっているそうだが、一日に生産する分をまとめてプレスした上で型を交換するのが効率的という。

プレスされた部品は、1枚1枚を目視および手で触ってチェックした後にラックへと収納し、順次溶接工程に回している。チェックする担当者はそのための教育を受けたスタッフに限られている。

「人」と「ロボット」が効率良く分業されているのは、人件費が安いタイならでは

溶接工程でも人間が作業しているのは、日本の工場ではあまり見られない光景だ。

日本では溶接の多くをロボットがこなしているが、人件費の安いタイではロボットに任せる部分と人間が作業する部分とが分けられている。溶接器具のガンは天井から吊るして作業員の重量負担を減らす工夫などは当然のこととしてなされているが、この工程での作業が最も負担が大きいように思えた。

溶接工程の後は、ボディを吊り下げて塗装工場に運ばれる。(今回の工場見学ではどこでも写真撮影OKというおおらかさだったが、さすがにクリーンルームになっている塗装工場は見ることができなかった。これは、どの自動車工場でも同じである。)

塗装されたボディは、一旦ドアを外して組み立て作業をしやすいようにした上で、組み立てラインを流れていく。ドアを外して流す方式も、多くの自動車メーカーが採用。人間が作業しているのは組み立て工場も同様で、補助器具を使って作業をしやすくする工夫はなされているが、ほとんどを人間の作業員がこなしている。

ロボットが導入されているのは、フロントウィンドウの接着剤を塗る部分くらいで、フロントウィンドウそのものは吸盤を使って二人がかりで貼り付けの作業をしている。

現地で一定の雇用を確保することを考えても、工場内の工程を単純に自動化すれば良いというものではなく、人とロボットを必要に応じて使い分けるという発想で工場が運営されている。プレス工程から溶接工程に移る部分など、ラインが折り返す部分でも人間が台車を押してクルマを移動させていた。

人間が作業する部分が多いと言っても、たとえばボルトの締めつけなどはトルクレンチに履歴がしっかり記録され、ミスの出ないような仕組みが作られている。

女性の姿が目立つ理由は「細かな気配り」

最終の検査ラインには女性作業員の姿も目立った。

日本の自動車工場で女性を見かけるのは例外的だが、タイでは数多くの女性がラインで働いている。

タイ人は日本人に比べてそもそも目が良いために外観の品質を厳しくチェックをできるそうだが、それに加えて女性は細かな配慮ができるので、最終の検査ラインに適しているという。

検査ラインのほか、構内で部品を運ぶクルマを運転していたドライバーも女性がの割合が多かった。

検査ラインを通った後は、全車走行試験をした上で出荷されていく。このような工程を経て、現在では2分に1台のペースでミラージュが生産されている。

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