三菱 RVR 試乗レポート/岡本幸一郎(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
手に届く価格で低燃費なSUV「RVR」を見逃すな!
室内は、コンパクトサイズながら、狭く感じないよう、アップライトに巧く乗員を配置している。前後ともシートの背もたれのサイズが大きめで、包まれ感がある。
後席では、その大きな背もたれによりやや圧迫感もなくはないのだが、前席の下が大きく空いているので足をラクに置くことができるし、パノラマガラスルーフ付き車であれば、大きな開放感を楽しむことができる。
装備面では、ロックフォードのオーディオが選べるし、カーナビの付加機能が充実しているのも特徴。
センターコンソールボックスの中には、ブルートゥース機能も選べるリンクシステムが用意されていることにも注目だ。惜しむらくは肝心のカーナビ本来の機能がもう一歩であること。早期のアップデートに期待したい。
少し前まで、SUVというカテゴリーは、大型化、高性能化し、豪華志向へ進化していたところ、今はダウンサイジングにシフトしてきたようだが、これはエコをはじめ社会全体にとってよい流れだと思う。
ユーザーも小さくても必要な機能を満たしていればそれで十分という人は少なくないはずだ。
そうした中で新型RVRは、この価格帯で低燃費という数字に表れた部分でもわかりやすいが、ドライバビリティやユーティリティなど、クルマに触れて感じ取れる部分も至ってそつなく纏まっていた。
全体の仕上がりは想像以上によかったと感じている。このクラスのSUVはまだ選択肢が少ないが、こうして実力の高い魅力的なニューモデルが早くも出てきたことを大いに歓迎したいと思う。
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