【4月24日更新】三菱 アウトランダーPHEV、全車をリコールへ【三菱 アウトランダーPHEVバッテリー不具合】

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【4月24日更新】三菱 アウトランダーPHEV、全車をリコールへ【三菱 アウトランダーPHEVバッテリー不具合】
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三菱、アウトランダーPHEV約4,000台を5月にリコールへ

4月24日の会見の様子

【4月24日(水)追加】

三菱自動車は、同社の「アウトランダーPHEV」および「i-MiEV」「MINICAB-MiEV」の駆動用電池不具合に関する原因の調査結果を報告した。

4月10日の中間報告(同記事下部に掲載)では、「スクリーニング」と呼ばれる検査工程において作業時に過大な衝撃が加えられたことが原因ではないかとされていたが、4月10日時点ではその不具合が再現できていなかった。

今回の会見では原因調査がさらに進められ、上記のスクリーニング作業工程において、誤ってセルをテーブルから床に落下させるという作業ミスがあったことが判明。

通常であれば、落下させたセルは不具合品として排除されるはずが、何らかの原因により排除されずに混入してしまったのではと見ているという。同社では、現象を再現するために同様の試作品セルを300ヶ作成し試験したところ、短絡・熔損が見られたとしている。

三菱自動車では現在、スクリーニング検査を廃止するとともに製造ラインに導入する再発防止策について準備を進めている。リコール対象車種については、アウトランダーPHEVが約4,000台。「i-MiEV」「MINICAB-MiEV」が合わせて100台程。

なお、アウトランダーPHEVは先日4月23日にもモーターの制御プログラムにミスがあったとして3839台のリコールを届け出ているが、そちらは今回のバッテリー不具合とは別のリコールとなっている。

いつリコールとなるかについては、記者会見では具体的な日付の明言は避けたものの「5月中には」としている。

バッテリーセルへの過度な衝撃が原因か?

4月10日の会見の様子

【4月10日 19:00追加】

4月10日(水)16時30分、三菱自動車は、東京・田町の本社ビルで、同社のプラグインハイブリッドモデル「アウトランダーPHEV」の駆動用バッテリー不具合について、 検証中間報告を行った。

アウトランダーPHEVの不具合についてはこれまで、神奈川県・東京都・岐阜県にて3件発生。 その内、神奈川県で確認されたものについてはバッテリーパックが発熱し、電池セル内部の圧力上昇により、セルの変形(溶損)が確認されている。

三菱自は、前回の発表から2週間の間、バッテリーサプライヤーで三菱自とGSユアサの合併会社「リチウムエナジージャパン」 との合同チームで、 バッテリーの製造工程での変化点の洗い出しを行っている。

実証実験は、1200個のセルを制作し実施され、その結果、最終工程にある「スクリーミング工程」で過度な衝撃が加わったケースがあったことが判明。 その衝撃により、セル内部の正極の一部が変形した可能性があるという。

さらに、溶損はしていないが、以前不具合が発覚していた車輌にも同様の事例が確認されている。ちなみに、不具合が発生するセルは、外観からでは見分けが 付かないとのこと。

4月中には詳細な原因究明へ

4月10日の会見の様子

三菱自では、今回の不具合の要因の1つは、スクリーニング工程で過度な衝撃が加わったからではないかとしている。ただし、それでも実際に実証実験では 溶損までは再現できておらず、複合的な要因が重なった可能性があるとの見方を強めている。そのため、今後も原因究明に尽くす構え。

会見で、三菱自動車 商品戦略・事業化統括部門長 兼 開発統括部門長 中尾龍吾常務取締役は「4月中には、バッテリー不具合の原因究明のめどをつけたい」 としている。

また、リコール実施の可能性について三菱自動車 CSR推進本部統括部長 大道正夫常務執行役員は、「現時点で議論するようなレベルではない」とした。

現在、アウトランダーPHEVは、出荷が停止されており、今後も原因が判明するまでは現状を継続していき、ユーザーに対しては 家庭などで充電をしないようアナウンスしている。

【4/10 12:00掲載】

三菱自動車

2013年3月27日(水)、三菱自のプラグインハイブリッドモデル「 アウトランダーPHEV 」のバッテリーパックの一部が溶けるトラブルが報告された。

同日、三菱自は会見を行い、1~2週間以内に原因を究明するとし、併せてお詫びとお願いを発表した。(下記、リリース参照)

「 アウトランダーPHEV 」は現在、生産・販売を停止しており、同じく当該バッテリーを搭載するモデル「アイミーブ」と商用車タイプのEVモデル「ミニキャブ ミーブ」についても生産を停止している。

三菱自は、本日4月10日(水)の16時30分より原因調査の説明会予定しており、調査の途中経過が報告される模様。その内容も分かり次第お伝えしていく。

三菱自動車製の電気自動車並びにプラグインハイブリッド車を ご愛用のお客様へのお詫びとお願い

日頃は、弊社製品をご愛顧頂きまして、誠にありがとうございます。

またこの度は、電気自動車駆動用バッテリーパックの不具合につきまして、多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。

対象車両をご愛用のお客様に、下記の通りご利用についてのご注意をお知らせ致します。

アイミーブ

<i-MiEV、MINICAB-MiEV>

3月27日のプレスリリースの通り、弊社組立工場において、リチウムエナジー ジャパン製の駆動用電池を使用した16kWh仕様のバッテリーパック1個が、車両搭載前の検査中に発煙・発火致しました。

同様の事象が発生する恐れがある車両は下記の通りであり、その対象以外のお客様につきましては、問題なく充電の上ご利用頂けるものと考えております。しかしながら、ご使用に不安がございましたら、販売会社にて満充電、及び充電後の電圧検査などを承りますのでお申し付けください。

なお、不具合発生の恐れがあるのは、特定法人のお客様向け車両68台及び補修用部品として出荷した駆動用バッテリーパックを搭載した車両46台に特定されております。対象の車両をお使いのお客様につきましては、現在、鋭意販売会社よりご連絡させていただいております。

アウトランダーPHEV

<アウトランダーPHEV>

3月27日のプレスリリースの通り、販売会社において登録・納車前の車両1台について、同じくリチウムエナジー ジャパン製の駆動用電池を使用したバッテリーパックの溶損が発生致しました。

今回の事象を踏まえ、プレスリリースの通り、現在アウトランダーPHEVをお使いのお客様につきましては、原因究明が終わるまでは、外部充電及びチャージモードによるご利用はお控えくださいますよう、お願い申し上げます。

対象の車両をお使いのお客様には、現在、鋭意販売会社よりご連絡させていただいております。

ご不便をお掛けしますが、なにとぞご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

平成25年3月29日

三菱自動車工業株式会社

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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